「レプチンが分泌されても過食が止まらないのは?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第4回)

今週も第4回目の
広島大学生物生産学部「食品健康科学」の講義に行って来ました(^^)/


この日は、午後から天気が崩れるとの予報でしたが、午前中はとても天気が良く、バイクで通学するには、本当に良い季節になってきました(^O^)/

大学へ行く途中の道路からの眺めも、とても気持ちが良いです(^^)/




この日の講義のテーマは、
「レプチンの働き」です。


脂肪細胞から分泌されるホルモンには、色々なものがありますが、その一つに
満腹ホルモンとも呼ばれるレプチンがあります。

レプチンは、
脂肪細胞が増大してくると、分泌が増加してきて、脳の視床下部に作用して
満腹感を感じさせ摂食を抑制する効果があるため
満腹ホルモンとも呼ばれているのです。

一方、
胃から分泌されるホルモンであるグレリンは、食欲を増進する働きがあり、胃が空腹でエネルギー不足になったときに、レプチンと同じく脳の視床下部に作用して、
空腹感を感じさせる効果があります。

このレプチンとグレリンは、同じ脳の視床下部に作用するのですが、視床下部には、
満腹感を司る神経細胞と、空腹感を司る神経細胞があって、例えば、
レプチンが作用すると、
満腹感を司る神経細胞が活性化し、
空腹感を司る神経細胞の働きが低下するこのです(グレリンはその逆の作用)。


過食により太ってきて、脂肪細胞が増大してくると、レプチンの分泌も増加し、満腹感をもたらし、食欲を抑制することになるのですが、
レプチンが正常に作用するためには、
レプチンの正常な分泌と、レプチン受容体の正常な働きが必要になります。


レプチンを正常に分泌するためのDNAが損傷しているマウスにエサを与えると、レプチンが分泌されないため、
過食が止まらず、肥満マウスになってしまいます

このときに、
レプチンが正常に分泌されているマウスの血管とつなぐ実験を行うと、正常マウスからレプチンが伝わってきて、
肥満マウスの過食が止まり、肥満も解消していくとのことです。


また、別の実験で、
レプチン受容体が正常に働かないマウスにエサを与えると、レプチンが増加してきても、レプチン受容体を通して食欲を抑える作用が働かないため、やはり
過食が止まらず、肥満マウスになってしまいます

このときに、先ほどと同じく、
レプチン分泌も受容体も正常なマウスの血管とつなぐ実験を行うとどうなるのでしょうか?


肥満マウスは、レプチン受容体が正常に働かないので
引き続き肥満のままですが、
逆に
正常マウスに、肥満マウスから止めどもなく分泌されるレプチンが伝わってきて、
エサを食べなくなり、最後には餓えて死んでしまうとのことです。


このように、レプチンが正常に作用するためには、レプチンの正常な分泌と、レプチン受容体の正常な働きが必要になるのですが、
レプチンに関係するDNAが遺伝的に傷ついていると、正常に働かないことがあります。

しかし、仮に、母親のレプチンに関係するDNAが傷ついていても、父親のDNAが正常であれば、こどものDNAは正常になりますので、
遺伝的にレプチンが正常に働かないケースは非常にまれになります。


また、レプチンの働きとしては、空腹感をもたらして過食を抑制する働きの他にも、
エネルギー消費を増やし、体脂肪の燃焼を促進する働きもありますので、食べすぎて、
脂肪細胞が増大してきて太ってくれば、食欲を抑制し、体脂肪燃焼を促進し、肥満が解消されていくはずなのに、
実際はなかなか肥満は止まりませんよね(>_<)

さらに、
レプチンを肥満解消のためにサプリなどで摂ると、ダイエット効果があると思われるのですが、
実際に行ってみても効果がないケースが多いようです。


これらの理由として、講義では、過食が進み、脂肪細胞が増大してくると、レプチンの分泌も増えてくるのですが、
レプチンが増えすぎた状態が継続していると、レプチン受容体の働きが悪化し、空腹感などの作用が働かなくなり、
肥満解消が進まなくなるとの説明がありました。

また、肥満によって、
脂肪細胞が増大すると、
レプチン以外のホルモンが分泌され、糖尿病や高血圧などの病気になってしまうとの説明もありました。

例えば、脂肪細胞の増大により、
TNF-αと呼ばれるホルモンがインスリン分泌を低下させ、ひいては
糖尿病になってしまうとのことです。


講義で説明があったように、
肥満が健康を害する様々な原因になることは確かなのですが、
問題はなぜ肥満が止まらないかということです。


人の身体には
ホメオスタシス(恒常性)という働きがあり、
身体の機能が偏ってくると、それを正常に戻そうとする働きが備わっています。

レプチンの働きもまさにホメオスタシスで、
食べ過ぎで太ってくると、食欲を減らして、体脂肪燃焼を促進して、痩せてくる働きになります。

また、
肥満により糖尿病になるというのも、
これ以上体脂肪が増えないように、インスリンの働きを低下させ、ブドウ糖を体脂肪へ取り込まないようにする働きになるのです。

同じく
肥満により高血圧になるというのも、
体重増加によって血液量が増えるため、それを全身に届けるためには、より血圧を増やす必要があるからなのです。


問題は、このような
ホメオスタシスがあるのも関わらず、なぜ過食が止まらず、肥満が解消できないかということにあります。

それは、
糖質依存症により、糖質摂取により、脳の中の報酬系が刺激され、
脳内麻薬であるドーパミンが分泌され、糖質が止められなくなるからなのです(>_<)

『「糖質依存症について」~「ダイエット」通信(補足号その6)』


ドーパミンがもたらす快楽は非常に強烈ですから、
レプチンによる満腹感など吹き飛んでしまいます

従って、
レプチンがいくら分泌されようと、糖質依存症に伴う
ドーパミン分泌により、過食は止まらなくなり、肥満が進んでいくことになるのです(>_<)


実際、
糖質制限によって糖質依存症から離脱すると、糖質を摂っていたときのような
我慢できない空腹感はなくなります

糖質と異なり脂質はエネルギー効率が非常に高いため、エネルギー不足にならない面もありますが、
肉や魚などをたくさん食べても、レプチンの働きによって満腹感を感じそれ以上食べたくなくなります

また、
お腹が空いたときも、糖質摂取による我慢できない空腹感とは異なり、
心地よい空腹感になりますので、食事回数も
自然に1日2食から1日1食になっていきます。

『「嘘の空腹と本当の空腹」~「ダイエット」通信(補足号その12)』


糖質を控えて、たんぱく質や脂質などの必要栄養素をしっかり摂る正しい食事をしていれば、
身体に備わっているホメオスタシスの働きで、過食で肥満になったり、逆に摂食障害になったりすることはなく、
その人の健康的な理想の身体が維持できるのですね(^O^)/



講義が終わって、いつものように学食に行こうと思いましたが、午後から天気が崩れるとのことでしたので、そのまま早めに帰宅することにしました。

私は、原則1日1食で、お昼も心地よい空腹感が続いていますので、ランチを食べなくても特に問題はなく、
むしろ体脂肪が燃えてエネルギーを生み出しているなと実感できて、とても気持ちが良いですよ(^^)/


糖質依存症から離脱できれば、
自分の本当の身体の声が聞こえるようになります(^^)

『「身体の声に耳を傾けて!」~「ダイエット」通信(補足号その51)』


身体の声に耳を傾けて、食事をして、活動して、休むようになれば、
それが何よりも美しく健康で日々を過ごすことができる幸せだと思っています(^O^)/



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「長寿の秘訣はカロリー制限なのか?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第3回)

今週も第3回目の
広島大学生物生産学部「食品健康科学」の講義に行って来ました(^^)/


この日は、小雨混じりのあいにくの天気でしたが、レインウエアを着てバイクで行くことにしました。

バイクだと50分程度で着くのですが、バスで行く場合は、市内バスから高速バスに乗り換えて1時間半くらいかかってしまいますので、交通費負担も含めて大きな違いですね。


この日の講義のテーマは、
「食と長寿」です。

昔から
長寿は人類の永遠のテーマで、これまでにも色々な研究がされてきています。

例えば、
沖縄クライシスという言葉があるように、
長寿県として有名だった沖縄が、2000年台になってから大幅に平均寿命が低下してしまいました。

この理由としては、
戦後の食文化の変化(ジャンクフードやファストフードなど)が挙げられています。


また、
長寿村の食生活を調べてみると、
腹八分目の食事をしていることも多く、これらから、
長寿の秘訣はカロリー制限ではないかと、多くの研究者は考えているようです(^^;


カロリー制限が寿命に与える影響の研究として、
マウスや線虫などにカロリー制限を行うことで、通常食との比較でその寿命延長効果を実験することが多く行われてきました。

マウスや線虫などは、人に比べて下等生物になるのですが、
遺伝子数は、
約24000に対して、
マウス約26000
線虫約14000とかなり多く、また
ゲノムも、
約30億に対して、
マウス約26億
線虫約1億とかなりの数があるため、マウスなどで実験を行うことで、人における遺伝子などへの影響についても解明することができると言われています。

特に、
平均寿命は、
マウス2~3年
線虫約20日間と短いため、長寿についての実験が行いやすいメリットが挙げられています。


マウスに通常食とカロリー制限食を与えて比較した実験では、
カロリー制限食の方の寿命が長くなるとの結果が出ています。

その理由としては、
インスリンが長寿遺伝子の活性化を抑制することが解明されています。

つまり、
長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子は、
インスリン分泌が行われると不活性となり、逆に
インスリン分泌が抑制されることで活性化するのです。

長寿遺伝子の働きとしては、
抗酸化作用の活性化や基礎代謝の低下などがあり、
長寿遺伝子が活性化することにより、酸化を抑制し、エネルギー消費の抑制により、寿命を延長するというものです。

このことから、
カロリー制限を行えば、低インスリンになり、長寿遺伝子を活性化し、長寿をもたらすとの説明がありました。


しかし、
この説明では、やはり疑問が多いですね。

低インスリンがサーチュイン遺伝子を活性化し、長寿をもたらすことは、
昨年の講義でも説明があったように事実です。

『「正しい長寿の秘訣は?」~広島大学履修生日記(食品栄養学 第7回)』


しかし、だから
カロリー制限がインスリン分泌を抑制するので、長寿の秘訣だと言う説明は論理的でなく
インスリン分泌を抑制するのは糖質制限になります。


カロリー制限を行っても
糖質を多く摂っていればインスリン分泌抑制効果は限定的になりますし、さらに
栄養不足による短命の逆効果も懸念されます。


昔から
長寿の秘訣として言われている腹八分目は、
食事内容を変えない前提では、インスリン分泌を抑え、栄養不足にならない最も長寿効果のある食事法と考えられているのでしょうが、
それよりも、
糖質制限を行うことでインスリン分泌を大幅に抑制し、たんぱく質や脂質などの必須栄養素をしっかり摂ることで十分な栄養補給を行う食事の方が、
サーチュイン遺伝子の活性化とともに、糖化・酸化・慢性炎症を抑制し、より寿命を延長することは明らかですね(^^)/


さらに、
低インスリンはオートファジーを活性化しますので、
十分な栄養補給を行う前提で食事回数を減らし、たんぱく質と糖質を摂らない時間を長くすることで、
さらにオートファジーが活性化し、劣化・老化した細胞の新陳代謝を促進することになりますね(^^)/

『「オートファジーを活性化するには」~「ダイエット」通信(補足号その96)』


結局、
長寿をもたらす食事としては、カロリー制限食ではなく、
ケトン食(スーパー糖質制限+適度なたんぱく質+高脂質)が最も有効で、
それに
適度な空腹や適度な運動などの正しい食生活・生活習慣を行うことで、
さらにミトコンドリアやオートファジーが活性化されることになるのですね(^O^)/

『「正しい食事による若返り効果」~「ダイエット」通信(補足号その129)』



講義が終わって、学食に行く途中の道端には、広島市内ではすでに散ってしまったツツジが、山間にある広島大学ではまだ咲き誇っていました(^^)




私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■セルフバー(ブロッコリー、わかめ、ウインナー、ツナ、たまごサラダ)(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■鯖の生姜煮(動物性たんぱく質、動物性脂質)
■巣ごもりたまご(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■味噌汁(発酵食品)


合計520円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、発酵食品が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




講義の最後には、
エネルギー不足がもたらすマイナス面のみならずプラス面の話も少しありました。

つまり、エネルギーはATPがAMPに変化することで生まれるのですが、このエネルギー消費後のAMPが多くなると、マイナス面だけでなく、身体にとってプラスの作用をもたらす面もあるとのことです。


詳しい説明は来週以降になりますが、吉冨さんのお話のように、
エネルギー不足の状態は、サーチュイン遺伝子やオートファジーなどの活性化とも関係すると思われます。

『脂質代謝を上げるには(吉冨さんの投稿より)』


来週以降の講義で、何が正しくて何が間違っているのか、それを解明していくのも、また楽しみですね(^O^)/



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「ブロッコリースプラウトのデトックス効果とは?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第2回)

先週に引き続き、
広島大学生物生産学部「食品健康科学」の講義に行って来ました(^^)/


この日はあいにくの雨で、いつものバイクに代えて高速バスに乗って行って来ました。

大学に着くと、雨の中、中央図書館前のチューリップがきれいに咲いていました(^^)




この日の講義は、
食品とがんについてです。


がんの原因の一つとして、
様々な有害物質
(たばこ、過度な飲酒、過度な紫外線、放射能、有害な食品添加物など)
が体内に取り込まれ、それにより
DNAが損傷・変異し、それらが
累積することでがんが発生すると言われています。


講義では話は出ていませんが、これらの有害物質は、
大量の活性酸素を発生させるため、それに伴う
酸化・慢性炎症が進行することにより、がんになってしまうと考えられます。

これらの有害物質以上にがんの原因になるのが、
糖質の過剰摂取で、
糖化・酸化・慢性炎症が進行し、
ひいてはがんになってしまうのですね(>_<)

『「がんから身を守るには」~「ダイエット」通信(補足号その48)』


講義では、これらの有害物質が身体に取り込まれたときに、
肝臓で解毒(デトックス)を行うことで、有害物質を身体から排出すれば、
DNAの損傷・変異を防止でき、がん予防になるとの説明がありました。

解毒とは、
有害な物質を代謝することで、無害な物質に変えて、身体から排出することなのですが、この解毒には
3つのステップ(第1相、第2相、第3相)があります。


有害物質は、解毒により、
最終的に尿や汗などとして身体から排出され、そのためには
水に溶ける(水溶性)無害な物質に変える必要がありますが、
有害物質はほとんどが水に溶けない脂溶性のものになります。

そのため、
第1解毒(第1相)として、
有害物質を酸化(酸素結合)や加水分解(水分子結合による分解)することで、水に溶けやすくし、
第2解毒(第2相)として、
他の物質と結合(抱合)することで、無害化し、尿などに取り込まれて排出しやすくし、
最後に(第3相)で、
尿や汗などとして身体から排出する、
3つのステップが行われているのです。


ただし、この
第1解毒では、
酸化などが行われるために、一旦、さらに有害な物質になることが多いのです。

例えば、
アルコールの解毒は、
第1解毒として、
アルコールがアセトアルデヒドに変わり、
第2解毒として、
アセトアルデヒドが酢酸に変わることで、
最終的には水と二酸化炭素に分解されて、排出されます。

この第1解毒で作られる
アセトアルデヒドは、
極めて有害な物質ですので、
速やかに第2解毒が行われないと、二日酔いなどで苦しんでしまうことになるのです(>_<)


この
第2解毒は、
抱合体と呼ばれる様々な物質(例えば、グルクロン酸、硫酸、グリシンなど)を、
第1解毒で作られた中間物質に合うものを結合させることで無毒化するのですが、これらの抱合体を結合するには、
酵素の働きが必要となるのです。

これらの酵素は体内で作られるのですが、
食品などで摂ることもでき、その
酵素の一つのスルフォラファンは、
ブロッコリー、ワサビ、クレソンなどに含まれていて、食べたときに
ピリッとした辛味を出す成分になります。

特に、ブロッコリーの新芽である
ブロッコリースプラウトには、スルフォラファンが多く含まれているため、
ブロッコリースプラウトは、デトックス効果やがん予防効果などがあると言われているのです。


講義は以上のような話でしたが、
これらの食品が、身体の解毒作用を促進し、がんなどの原因になる有害物質の解毒効果があるのは確かだと思いますが、それ以上に重要なのは、
がんなどの原因になる有害物質を身体に取り込まない食生活・生活習慣を行うことです。

例えば、いくらブロッコリースプラウトを毎日食べていても、
糖質の過剰摂取や、食品添加物の多い加工食品や、オメガ6の過剰摂取を行っていると、
解毒だけでは間に合わず、がんになり、その後もがんが進行していくことになりかねないですね(>_<)

『「がん予防・治療に効果的な食事」~「ダイエット」通信(補足号その89)』

『「がんの好きなもの・嫌いなもの」~「ダイエット」通信(補足号その95)』



講義が終わって、早めに学食に行ってみると、雨ということもあり、先週のような大混雑にはなっていませんでした。

私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■セルフバー(鶏のから揚げ、塩さば、スクランブルエッグ)動物性たんぱく質、動物性脂質)
■セルフバー(ブロッコリー、わかめ、紫たまねぎ、ツナ、たまごサラダ)動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■巣ごもりたまご(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■納豆(発酵食品)
■味噌汁(発酵食品)


合計491円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、発酵食品が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




来週は、ゴールデンウイークで休みになりますので、次回は再来週です。

大学の事務局に、先々週の休講分の補講の予定を確認したら、担当教授から連絡があり、講義内容を補強することで補講は行わない予定だが、その代わりに
研究室を見学に来ないか、とのお話があったので、今月下旬にお伺いすることにしました(^^)

講義とはまた違った話や、担当教授とも直接色々な話もできそうなので、とても楽しみにしています(^O^)/



『広島大学履修生日記』

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「食品の第三次機能とは?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第1回)

昨年度の広島大学生物生産学部での
「食品微生物学」「食品栄養学」の履修に引き続き、
今年度も、
「食品健康科学」「免疫生物学」を履修することになりました(^^)/


履修に先立ち、今年度用の学生証を受け取るために、4月の初めに広島大学に行って来ましたが、その日はちょうど
入学式で、多くの新入生が入学会場前に集まっていました。


驚いたのは、今どきの大学の入学式には、
ご両親も多く出席されているのですね(^^;

中には、一家総出でいらっしゃっているご家庭もあり、私たちの時代とはかなり変わってきているなと思った次第です。




大学では、早くも色々なサークルが新入生の勧誘を始めており、その中でも
馬術部の乗馬デモンストレーションが注目を浴びていました(^^)




私が興味深そうに見ていると、
「サークルに入りませんか?」と誘われたのですが(笑)
馬術部は、交代で毎日馬の世話をしないといけなくて、毎日東広島まで1時間近くかけてバイクで通うのは無理なので、残念ながら諦めました(^^;



前期の
「食品健康科学」は先週から始まる予定だったのですが、担当教授の都合で休講となり、今週から始まることになりました。

第1回目は、講義のイントロダクションとして、
食品健康科学で受講する概要の説明がありました。

講義のポイントは、以下のとおりです。


食品の機能には、第一次、第二次、第三次機能があり、
■第一次機能とは、
栄養的機能で、食品の栄養素が消化・吸収・代謝を行うことで、身体のエネルギーを作り出したり、身体の各細胞を作り出したりする機能で、
■第二次機能とは、
嗜好的機能で、食品の味や匂い、見た目、歯ごたえといった、人の感覚に対する機能で、
■第三次機能とは、
生体調節機能で、体の色々な機能を調節する機能になります。

後ほど、調べてみると、第三次機能は、大きく6つに整理されていて、
■循環系調節(血圧のコントロールなど)、
■神経系調節(ストレスの緩和など)、
■細胞分化調節(成長促進など)、
■免疫・生体防御(免疫細胞の増加、ガン細胞の発現の抑制など)、
■内分泌調節(ホルモンの分泌促進など)、
■外分泌調節(消化酵素の分泌調節など)

というものです。


講義では3大栄養素について、各機能についての例示での説明がありました。

なお、この講義は3年生用なので、すでに生化学や食品栄養学などを履修していることが前提となっており、
分子栄養学的なアプローチでの説明が行われ、とても論理的で興味深いものでした(^^)/


【糖質】

糖質の第一次機能は、
高分子の糖質を低分子のグルコースに異化(分解)し、解糖系→ミトコンドリア系によってATPを合成し、
エネルギーを作り出すことです。

さらに、
グルコースをグリコーゲンに同化(合成)することで、
エネルギー源を蓄える機能もあります。


第二次機能には、まさに、
糖質の甘みがありますね。

第三次機能としては、例えば、
血糖値上昇に伴うインスリンの分泌機能が挙げられます。

インスリンは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるのですが、インスリンが分泌される仕組みは、
血糖値が上昇すると、
血液と細胞内での糖濃度差により、
グルコースが細胞内に入り込むことで、インスリン分泌のスイッチが入ります

ここまでは、
ATPを必要とせずに、血糖値が上昇すると速やかにスイッチが入るため、
血糖値の上昇が即時に把握できることになります。

このスイッチに基づき、インスリンが分泌されるのですが、その際にはATPを使用することになります。


【たんぱく質】

たんぱく質の第一次機能は、
高分子のたんぱく質を低分子のアミノ酸に異化し、それらから
身体の各細胞を作るたんぱく質を同化することがメインになります。

また、たんぱく質から肝臓における
糖新生によりグルコースに異化し、解糖系を経て
ATPを作り出す機能もあります。


第二次機能の例としては、アミノ酸の一つである
グルタミン酸が持つ、うま味成分が挙げられます。

第三次機能の例としては、その
グルタミン酸は、脳の神経伝達物質としての役割があり、記憶・学習や、神経症などにも関わっています。

また、
BCAAと言われる分岐鎖アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン)は
筋肉増強アミノ酸として知られていますが、これは、ロイシンなどが細胞内に取り込まれることで、
mTORという調節因子を活性化し、たんぱく質合成を促進するため、
筋肉増強がなされると言われています。

この
mTORは、オートファジーの活性化にも関与していて、逆にアミノ酸が減少したりインスリン分泌が低下すると、mTORが抑制されるため、たんぱく質の分解・再利用であるオートファジーが活性化するのですね(^^)/

『「高コレステロールはなぜ問題にされるのか?」~広島大学履修生日記(食品栄養学 第4回)』


【脂質】

脂質の第一次機能は、
高分子の脂質を低分子の脂肪酸とグリセロールに異化し、脂肪酸はミトコンドリアで代謝することでATPを合成し、またグリセロールは糖新生によって、グルコースとなり、解糖系を経てATPを合成する、
エネルギーを作り出す機能になります。

さらに、
脂肪酸からアセチルCoAを経てコレステロールに同化することで、
身体の細胞獏などの組織を作り出す機能も重要です。


第二次機能としては、例えば、脂身の少ない肉はパサパサで美味しくないのに対して、
脂身の多い肉はジューシーで美味しいですよね(^^)

また、
第三次機能の例としては、同じ炭素数(18)の脂肪酸である、
α-リノレン酸(オメガ3)、
リノール酸(オメガ6)、
オレイン酸(オメガ9)、
ステアリン酸(飽和脂肪酸)
は、いずれも、β酸化を経て、ミトコンドリアで代謝が行われると、
ATPを作り出すことには変わりはないのですが、その
第三次機能の差があります。

オメガ6であるリノール酸が
炎症やアレルギーを促進

するのに対し、
オメガ3であるα-リノレン酸は
炎症やアレルギーを抑制
する機能があります。

『「身体に良い油と悪い油について」~「ダイエット」通信(補足号その21)』


さらに、体脂肪も含めた
脂質の代謝には脂肪酸をβ酸化する必要があるのですが、この
β酸化を活性化するためには、
PPARαという転写因子を活性化する必要があります。

この
PPARαの活性化には、
オメガ3が寄与しているとの研究もなされていて、これも新たな脂質の第三次機能になりますね(^^)/


このような内容で、食品の第一次、最二次、第三次機能の話を網羅しながら講義が行われていくとのことで、私は、特に、
各栄養素が、様々な因子のスイッチとなって、身体に様々な作用をもたらす機能について非常に興味がありますので、今回の講義も楽しみです(^O^)/

例えば、吉冨さんの色々なお話もまだ表面的なことしか理解できていないので(^^;
肌感覚で理解できるように勉強していきたいと思っています。

『脂質代謝を上げるには(吉冨さんの投稿より)』

『β酸化してるのにケトン体産生できない人(吉冨さんの投稿より)』



講義が終わって、学食に行こうと思いましたが、終わって担当教授と少し話をしていたりしていたら、時間が経ってしまい、
学食の前には長蛇の列ができていました(^^;




新入生も入ったばかりなので、秋口などに比べても、学生の数も多いので、今回は学食はパスして、帰ることにしました。


寒かった山間にある広島大学の冬も終わり、これから
バイクで通学するのにも快適な季節になってきますので、
新たに始まった大学生活も含めてとても楽しみです(^O^)/


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「認知症の原因は何なのか?」~広島大学履修生日記(食品栄養学 補講その3)

今週が最後になりますが、
広島大学生物生産学部の講義のこれまでお話しできなかった講義の内容を
補講として話します(^^)/


今回は、
「認知症と栄養」についてお話しします。


認知症は、
脳の中の記憶と情動(感情の動き)の機能が低下する病気で、それを司る
海馬(記憶)と扁桃体(情動)に老人班(しみ)が生じていることが特徴的とのことです。

この
老人班は、
過剰な活性酸素などによる酸化が原因と考えられるため、認知症の危険因子としては、
■酸化ストレス
■炎症
■高血圧・脂質異常・糖尿病
■肥満・運動不足

などが講義では挙げられていました。


さらに、認知症患者の食生活の特徴としては、
■ビタミンB群の摂取不足
■高脂肪・高カロリー
■魚脂の摂取不足
■抗酸化物質の摂取不足

などが挙げられていました。


これらから、講義では、
肉などの動物性脂質を減らして、魚や抗酸化作用のあるポリフェノール・ビタミンが多く含まれる野菜・果物をしっかり摂ることが認知症予防になると、担当教授は説明していましたが、また
この解釈も間違っていますね(>_<)



まず、認知症患者の脳に老人班ができることから分かるように、
認知症は、脳が糖化・酸化・慢性炎症を起こすことによって生じる病気です。

これらは、
糖質の過剰摂取によって、
糖化・酸化・慢性炎症が引き起こされますし、過剰に糖質摂取をしていなくても、
ブドウ糖を脳のエネルギー源としていれば、
年齢とともに糖化などが進行してきます(>_<)

また、
オメガ6の過剰摂取・オメガ3の不足は、
慢性炎症を進行させますので、これも認知症に繋がります。

さらに、
糖質の過剰摂取を行っていると、解糖系における
ビタミンB群などの補酵素不足となり、解糖系からミトコンドリア系でのブドウ糖の完全代謝が行われず、
脳のエネルギー不足が生じてしまいます(>_<)

これは、
鉄不足などによっても、電子伝達系が上手く稼働せずに、
様々なメンタル系疾患が生じることも同様です。


従って、
認知症の原因としては、
糖質の過剰摂取、または
長年に亘る糖質の摂取、さらには
オメガ6の過剰摂取・オメガ3の不足が正しいのです。



担当教授が言う、肉などの
動物性脂質の摂りすぎは、これまでもお話ししたように
全く問題ではなく、酸化LDLをLDLから作り出す
過剰な活性酸素の発生による酸化が問題なのです。

それは、
糖質の過剰摂取によって、
Wの酸化が進行することになります(>_<)

『「本当に悪いコレストロールとは?」~「ダイエット」通信(補足号その97)』


また、魚や野菜を摂ることで、オメガ3や抗酸化物質を取り入れることよりも、そもそもの原因である
オメガ6の過剰摂取や過剰な活性酸素の発生を防ぐ方が重要です。

従って、
認知症の原因は魚や野菜不足ではなく、サラダ油などの
オメガ6の摂りすぎの防止や、糖質の過剰摂取・喫煙・過度な飲酒・睡眠不足・過度なストレス・過度な運動・食品添加物の摂取などによる
過剰な活性酸素の発生の防止
認知症予防には重要なのです(^^)

『「身体に良い油と悪い油について」~「ダイエット」通信(補足号その21)』

『「二つの顔を持つ活性酸素」~「ダイエット」通信(補足号その102)』


さらに、
脳のエネルギー源をブドウ糖ではなくケトン体にすることで、安全で安定的で効率的に頭が働くことになりますので、
認知症予防や認知症治療にも有効です(^O^)/

『「頭が良く回るのはブドウ糖?ケトン体?」~「ダイエット」通信(補足号その56)』

『「ケトン体モードにするには?」~「ダイエット」通信(補足号その105)』


また、たまにファスティングを行うことによって、
オートファジーを活性化させることも、脳内の損傷修復に効果的ですので、
認知症対策になりますね(^O^)/

『「オートファジーを活性化するには」~「ダイエット」通信(補足号その96)』



以上で、食品栄養学の補講は終了となりますが、私はこの講義で、
事実についてはとても勉強になりましたが、
担当教授の解釈については、ほとんど受け入れることはできませんでした

学生たちは担当教授の話を全て鵜呑みにしていたのでしょうが(>_<)
事実と解釈とは切り離して、正しい事実に基づいて自分で解釈していくことが何よりも大切だと思っています。



今回も、医学部のある霞キャンパスに行ってきましたが、ここにも
図書館があるので学生は利用することができます。




蔵書を見てみると、
生化学系の書籍が少ないですね。

医学部で、生化学に基づく栄養学を教えていないことが、これらからもよく分かります(>_<)


少し面白そうな2冊の本を借りておきました(^^)




今回も学食に行ってきましたが、今回は
医学部の女子学生に限定して食事の調査を行ってみました(^^)

学生10人(全員女性)で、
■定食系 5人
■麺類 2人
■丼ぶり 2人
■カレー 1人

で、
デザートをつけている学生は4名(うち定食系3名)もいました(^^;

やはり、
糖質中心の食事が多く、正しい栄養学が分かっていないようですね(>_<)



私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■セルフバー(塩サバ、スクランブルエッグ、ブロッコリー、わかめ、ビーンズ)(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■チキンレバー生姜煮(動物性たんぱく質、動物性脂質)
■ねばねばサラダ(食物繊維)
■納豆(発酵食品)
■味噌汁(発酵食品)


合計549円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、発酵食品、食物繊維が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




以上で、今年の
広島大学生物生産学部の講義のお話は終わりになります。


今年は、
食品微生物学と食品栄養学を履修しましたが、まだ
面白そうな講義(食品健康科学、免疫生物学があるので、来年も履修しようと思っています(^^)/

それが終わると、再来年は大学院に行って、
栄養生化学や健康栄養科学などの講義も履修しようかと考えているところです(^^)

これで、まだしばらく学生を続けられそうです(笑)



『広島大学履修生日記』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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