自立型学習支援教材の使用方法について(後編)

前回の自立型学習支援教材の使用方法についての続きです。

『自立型学習支援教材の使用方法について(前編)(ブログへリンク)』

【問題文をノートに書き写す】

後で、振り返りができるように、専用のノートを用意して貰って、レベル1のチェック問題から、問題文をノートに書いてもらいます。

自分で、問題文をノートに書くことで、読むだけよりも、問題文の理解が深まります(^^)

問題文を読んで理解する
「読解力」のトレーニングになります。


【書き写した問題文を見ながら、問題文を図や絵にする】

これが、今回のトレーニングのポイントの一つです(^O^)/

問題文を理解して、それを具体的なイメージ化するトレーニングですが、初めのうちは頭の中だけではなかなか上手くできないと思いますので、図や絵にして貰います。

これによって、単なる文字を具体的にイメージ化する「想像力」が育まれます(^O^)/

初めのうちは、このような練習はしたことがないと思いますので、まずは、こどもたちに自由に書かせて一つの問題が終わった段階で、より良い図や絵の書き方を教えてあげてくださいね(^^)

例えば、『文章題レベルチェック(整数)レベル4』の問題文を図や絵にするとこのようになります。

文章題図イメージ_convert_20151113003627
この図や絵のポイントは、
■3mと12mのパイプを12mが3mの4倍の長さになるように書くこと
■3mや12mをパイプの幅に沿って記入すること
■15kgのような重さの情報をパイプの中に記入すること

です。
このような図や絵が書ければ、比例問題であるこの問題の理解は深まると思います。

このような、問題文を図や絵にする練習は、ほとんどの子どもたちはやったことがないので、初めはなかなか上手く行かないと思いますが、時間を掛けて構いませんので、
子どもたちが自分で創意工夫しながら書いていくことを見守ってあげてください

段々慣れてくると、どのような問題であっても、図や絵にできるようになると思います。

最終的には、簡単な問題であれば、図や絵にしなくても、頭の中でイメージ化できるようになることが、このトレーニングのゴールになります(難しい問題では、簡単に図や絵にして理解を深めることは、皆さんもされていますよね(^^)/)


【図や絵を見ながら計算式と答えを出す】

自分で書いた図や絵を見ながら、それを抽象的な計算式にして答えを出す、「論理的展開力」の訓練です。

きちんとした図や絵が書けると、それを計算式にすることはさほど難しくないと思いますので、図や絵の書き方と合わせながら練習するようにしてください。

この二つのプロセスが、子どもたちにとっては、もっともチャレンジングで、一番頭を使う練習になります(^^)/

計算式と答えを出すのは、これまでもやってきた「計算力」の練習ですので、一定程度の計算力がある子どもには、問題ないプロセスだと思います。


【問題が解けたら、問題文の理解、考え方、式と答えを説明して貰う】

これもとても重要なポイントです。
自分で考えて解いた問題を自分の言葉で説明する「説明力」の練習になります(^^)

学校や塾では、式と答えが合っていればそれで終わりですが、仮に式と答えが合っていても、考え方が間違っていたり、それをきちんと説明できなければ、
本当の意味で理解して解いたことになりません(^^;

頭で分っていても、それを筋道を立てて話すことは、普段あまりやっていないと難しいものです。

これも練習ですから、時間がかかっても構いませんので、たどたどしくても説明ができたら、最後にこういうことだよねと、模範的な説明をしてあげてくださいね(^O^)/


【こどもが詰まっても教えないこと】

これもとても重要なポイントです!

特に、親御さんがこどもの勉強を見ているときに、こどもが詰まってしまうと、ついつい教えてしまうことが多いのですが、それをやると、
せっかく自分の力で頑張ってきたこどもの努力が全て水の泡になってしまいます(>_<)

苦しみながらも、自分の力で解くことが、とても大事なので、くれぐれも、子どもが詰まっていても、
口を出さずに我慢してください

ボランティアの方や親御さんにもお話しするのですが、
「勉強は教えないこと」が重要です。

子どもが詰まったら、ヒントもなしにして、一緒にどこで詰まっているのか考えてあげてください。

そして、こどもがその間違いなどに気がついて、またチャレンジするように、上手にリードしてあげてくださいね(^^)/


【一日にやる時間は1時間から1時間半程度で、週1~2回程度】

こどもたちは、自分のレベルに合った問題だと、30分から1時間、こどもによっては1時間半ぐらいもかけて頑張って問題を解きます。

苦しみながらも、自力で問題が解けると、その達成感と、また次の問題にチャレンジしようという気持ちが生まれきます。

これは、塾などの
教えられる勉強では決して身につかない学習です(^O^)/

ただし、これはとても頭を使いますので、一日にできる時間は、せいぜい1時間から1時間半が限界です(^^;

また、毎日やる必要もなく、週1~2解程度、週末の土日に1回やるだけでも十分です(^^)/

ご用意している問題は、こどもたちに色々やらせながら修正していった良質の問題ですから、このような問題を時間をかけて一日一問でもやることが、
考える力を育みます(^O^)/

千本ノックのような、大量な計算や書き取りなどの学校の宿題は、頭を使いませんので、やっても意味はありませんし、時間の無駄です(>_<)

そんな時間をかけるなら、親御さんが代わりにやってあげて、お子さんにはこのような良質の問題をしっかりやらせてあげてくださいね(^^)/


いかがでしたか。

1点ご注意頂きたいのは、このような勉強をこどもに指導するのは、第三者だとこどもも素直に言うことを聞いてスムーズにできるのですが、親と子の関係では一般にはなかなか上手くいかないことにご留意ください(>_<)

親はついつい口を出してしまいますし、こどもも親に対しては、甘えや反発が出てきますので、難しい面があります(>_<)

日頃、お子さんと接することの少ない方(例えばお父さんや、知り合いの同じようなお子さんを持つ親同士で交換して見るのも良いかも知れませんね)などにやってもらうと効果的かもしれませんので、工夫してみてくださいね(^O^)/

これ以外にも、色々ポイントがありますので、やっていただいて、上手くいかなかったり、分らないことがございましたら、お気軽にご連絡してくださいね(^O^)/

自立型学習支援教材の使用方法について(前編)

自立型学習支援教材とは、ほとんどのこどもが苦手な算数の文章題を、
自分の力で解く練習を行ないながら、
最終的には、勉強の基本である
「自学自習」ができるようになる
「自立型学習」を支援する教材のことです。

『自立型学習支援教材(小学校3~6年生用)(ブログへリンク)』


実際、この教材を使用して、原則週1回、4ヶ月程度のトレーニングで、算数が苦手で嫌いだったこどもたちが、最終的には
算数が好きで得意になり、自学自習ができるようになった成功事例があります(^^)/

『あおぞら塾および石神井学園での活動の終了(ブログへリンク)』


算数の文章題は、
「算数における計算力」と「国語における読解力(読書)」が必要になりますが、文章題のトレーニングによって、

①問題文を読んで理解する
「読解力」

②理解した問題文を具体的な図や絵にすることによる
「想像力」

③図や絵をもとに計算式を考える
「論理的展開力」

④計算式に基づいて答えを出す
「計算力」

⑤問題文の意味・考え方・式・答えを説明する
「説明力」

などの力がトレーニングできる
総合学習になるのです(^O^)/


私は、小学生のうちにもっとも重要な科目は、
算数(文章題)と国語(読書)だと考えています。

上記の通り、算数の計算力と、国語(読書)の読解力を前提にして、算数の文章題のトレーニングを行なうことで、総合学習になり、この基礎的な力が、中学生以降の勉強の基礎となるとともに、
自分で考えて勉強する力を育みます。

ひいては、これらが、
自分で考えて問題解決していく力、つまり
自分自身で生きていく力を育むことになると思っています(^O^)/


それでは、具体的な自立型学習支援教材についての使用方法をご説明します。

【レベルチェック問題でこどものレベルを把握する】

大事なのは、こどものレベルを把握し、
自分のレベルより少し難しめの問題をトレーニングすることです。

簡単な問題はやっても効果はありませんし、難しい問題はできないのですぐにあきらめてしまいます(>_<)

自分のレベルにあった問題であれば、ちょっと頑張れば解けそうになるので、どんなこどもでも、
集中力を持って30分から1時間かけて問題を解こうとします(^^)

この自分の力で頑張るプロセスが何より大切なのです。

レベルチェック問題で、詰まった問題を把握し、そのレベルの演習問題のトレーニングを行い、できるようになれば、一つ上のレベルの問題にいくというプロセスになります。

レベル設定は、
①レベル1:初級問題
 掛け算問題で、たいていのこどもであればできるレベル

②レベル2:初級問題
 割り算問題で、これもほとんどのこどもができますが、図や絵から割り算を考えるのにつまずくこどももいます(^^;

③レベル3:中級問題
 ここから数字が3つ与えられている問題になります。
 たいていの文章題は、数字が2つ与えられているものが多いので、こどもによっては、適当に、掛けるか、割るかなどをやってみて、それらしい答えになれば、それを解答とすることも多いです(>_<)

 学校や塾では、式と答えが合っていればOKですから、こどもが理解しているかどうかは問われません(>_<)

 しかし、そういうやり方をしているこどもは、
数字が3つになると、計算方法がいくらでもありますので、お手上げになります(>_<)

 従って、簡単そうに思える、レベル1や2で、しっかり考えるトレーニングを行なうことで、レベル3の問題も自分で考えて解けるようになります(^O^)/

④レベル4:中級~上級問題
 このレベルの問題ができるようになれば、
学校の問題レベルは、問題なくできるようになります。
 従って、ターゲットとしては、このレベル4がすらすらとできるようにしてみてください(^^)

⑤チャレンジ:上級問題
 このレベルは中学入試レベルの問題になります。
 こどもが、自分でやりたいとか、能力的に可能であればチャレンジさせてあげてください。
 できなくても構いません。難しいようであれば、次の単元の問題に移ってもらって結構です。
 仮にできなくても、
努力したりチャレンジすることも、とても大事なことです(^^)/


お話が長くなりましたので、続きは、次回にしたいと思います(^^)

子ども勉強

自立型学習支援教材(小学校3~6年生用)

自立型学習支援教材の小学校3~6年生用を作成しました。

いずれもPDFファイルですので、ダウンロードしてお使いください。

【文章題チェック&演習(整数)】(←ダウンロードしてください)
小学生4年生レベルの問題です。
(ただし、4年生の全ての授業が終わっていることが前提になります。以下同様です。)
全ての文章問題の基礎になりますから、じっくり時間をかけてやってもてください。
小数や分数の文章問題でつまづいたときは、この問題に戻ってやってみてください。
(数字が整数→小数や分数に置き換わっただけで、問題自体は変わらないため。)
(一部修正しています 2015/8/21)

【文章題チェック&演習(小数)】(←ダウンロードしてください)
小学校5年生レベルの問題です。
整数の文章問題の次にやってみてください。

【文章題チェック&演習(分数)】(←ダウンロードしてください)
小学校5~6年生レベルの問題です。
小数の文章問題の次にやってみてください。
5年生は、学校の授業の進行状況に併せて行なうようにしてください。
(一部、表記ミスがあったので修正しました 2015/7/26)

【文章題チェック&演習(問題の考え方)】(←ダウンロードしてください)
小学校4~5年生レベルの問題です。
四則演算を組み合わせたレベル4以上の問題ですが、問題の考え方を訓練するために、全て整数の問題にしています。

【文章題チェック&演習(小学4年生用)】(←ダウンロードしてください)
整数の問題は、4年生の1学期終了時には、まだ二桁の整数での割り算は学習していないため、それらを用いなくても良いように問題を修正しました(2015/8/21)

【文章題チェック&演習(小学3年生用)】(←ダウンロードしてください)
整数の問題を元に、九九だけで計算ができて、重さについて習っていなくてもできるように、小学3年生用の問題に修正しました(2015/8/29)

<以降、順次、追加単元を作成していきます>
プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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