自分で考えて学ぶこどもの育成について(その1)

私は、現在、小学生の高学年(4~6年生)を対象に、あおぞら塾という無料塾と石神井学園という児童養護施設でのボランティア活動を通して、自分で考えて学ぶこどもの育成について取り組んでいます。
「あおぞら塾での最近の活動について」
「石神井学園での学習支援(その3)」

あおぞら塾は経済的な理由で学習機会が少ない子どもたちに勉強を教えているボランティア団体ですし、石神井学園のこどもたちも家庭の事情で児童擁護施設に預けられていて学習機会が乏しい状況ですので、そのこどもたちを経済格差や厳しい家庭環境から救うためには「教育」がとても重要になってくると考えています。

そのこどもたちに、単に勉強を教えるのではなく、こどもたちが自分で考えて学ぶことができるように、自分で考えて解決できるこどもの育成を行なっていきたいと思っています。
「自分で考えて解決できるこどもの育成について その1」
「自分で考えて解決できるこどもの育成について その2」
「自分で考えて解決できるこどもの育成について その3」

しかし、これは経済格差などがあるこどもたちだけの問題ではなく、多くのこどもたちにおいても、小さい頃から塾などに通って教えられることが当たり前になり、自分で考えたり問題解決することが難しくなっていることを考えると、全てのこどもたちに対する教育の重要な課題だと思っています。

現在、こどもたちが自分で考えて学ぶことができるように、あおぞら塾と石神井学園で、自立型学習支援教材を自分で作成して試行的に行っているところなのですが、こどもたちの反応やそれを踏まえた教材の見直しなどを行ないながら、大分整理できてきたかなと思っているところです。
「自立型学習支援教材について(その2)」

ここで主に教えているのは、算数の文章問題です。算数の文章問題は、こどもの考える力を育むための一番大切な教科なのです。

よく、小4の壁とか10歳の壁とか言われますが、この頃に多くのこどもが勉強でつまづいているのは、たいていは算数で、それまで計算問題を中心にやっていたのが、急に小数とか分数とかの新たな概念が出てきたり、文章問題が出てきたりして、ついていけなくなるケースが多いです。
しかし、学校や塾での教え方は、このような問題はこう解くのだというパターン学習が中心なので、類似の問題は解けても、違うパターンの問題が出るとお手上げになり、またその後、中学・高校になって数学が難しくなっていくと、そのようなパターン学習では限界があるため、多くの子どもたちが数学が苦手になる原因にもなっています。

算数の文章問題は、文章問題を理解する読解力、それをもとに具体論から抽象論に置き換えていく想像力、それらから問題解決を考える論理展開力、それらを式や答えにしていく表現力、それを自分の言葉で話す説明力などが育成される総合教科なのです。しかし、その分教え方は難しく、現在の学校や塾での指導法や参考書などの教材を見ても、しっかりした教え方はできていないと思っています。
それが、こどもたちにおける考える力を育むための一番の課題だと考えています。

私が現在、試行的に行っているのは、こどもたちのレベルに応じて、自分の現在のレベルより少し難しめの問題を自習スタイルで学習させる方法です。
それも、算数の文章問題を読んで、その問題を図や絵に書かせて、その図や絵を見ながら解答を考えさせ、式や答えを解いたら、自分で説明させるというやり方を行なっています。
その間は、基本的に自分で考えさせるので、教えることはしません。途中でつまってしまったら、アドバイスはしますが、それも基本的にはヒントや教えることはせずに、なぜこどもがつまっているのか自分で考えることができるようにアドバイスして、また考えさせます。

このようなやり方だと、集中力がなくてすぐに勉強が嫌になるこどもでも、平気で30分から1時間でも集中して考えて問題を解いています。自分の現在のレベルより少し難しめの問題というのがポイントで、少し頑張ればできそうだと思うと、こどもたちは集中力をもって頑張って問題を解くのです。
そうやって、時間がかかっても、人に頼らずに自力で解けると、その達成感や喜びを感じて、また次の問題にチャレンジしようとするのです。そして、このような学習を行なっていると、自分で考えて自分で学習することが段々とできるようになり、いずれは塾などに頼らずに自分で勉強するようになり、ひいては誰から言われることもなく、自分のやりたいことを見つけて、自分の力で生きていくことができるようになると思っています。

少しお話が長くなりましたので、次回は、具体的な現在教えている自立的学習法の状況や、それらを行なっているこどもたちの反応や、もし、みなさまのお子さんで、算数や数学が苦手なこどもがいらっしゃったら、自宅でもできる自立的学習法についてお話したいと思います。

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山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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