糖と酸素との共存と戦いについて(まとめ)

これまで、我々人間のエネルギー生産システムである解糖系とミトコンドリア系について4回に亘ってお話してきました。
『糖と酸素との共存と戦いについて(その1)<ブログへリンク>』
『糖と酸素との共存と戦いについて(その2)<ブログへリンク>』
『糖と酸素との共存と戦いについて(その3)<ブログへリンク>』
『糖と酸素との共存と戦いについて(その4)<ブログへリンク>』


簡単にまとめますと以下の通りになります。

我々人間は、無酸素で糖からエネルギーを生産する旧型エンジン「解糖系」に、有酸素で主に脂肪からエネルギーを生産する高性能新型エンジン「ミトコンドリア系」を共存させることで、エネルギー生産システムを進化させてきました。

この進化によって、糖を摂取することなく主に脂質を摂取することで、解糖系およびミトコンドリア系の両方のエンジンを稼動することができるようになり、糖を過剰摂取することによる様々な弊害を克服し、糖との戦いについては勝利することができたのです。

しかし、昨今、糖を主体とした食生活が広まってきたきたことで、新型エンジンであるミトコンドリア系の働きが悪くなり、旧型エンジンである解糖系に先祖がえりしてしまうことになってしまいました。
これに伴い、解糖系により生じる乳酸などで疲れやすく、こりが取れない体になったり、過剰な糖質摂取による、肥満、内臓脂肪の蓄積、それらに伴う様々な病気(高血圧、糖尿病、がんなど)が生じたり、ひいては糖化とミトコンドリア系の衰えにより、老化が進行してしまうことになってしまったのです。

従って、これらを、ミトコンドリア系主体のエネルギー生産システムになるように生活習慣を改めることで、人間本来の健康的な生活を取り戻していくが重要なのです。

具体的には、以下のような生活習慣になります。

【食事】
■糖質を極力抑え(糖質なしが最も望ましい)、たんぱく質や良質の脂質や腸内環境を改善する食品(発酵食品、食物繊維、オリゴ糖、酵素)を中心にした食事にする。
■ときおり、空腹状態を作ることで、ミトコンドリア系の働きを活性化させる。

【運動】
■有酸素運動を中心とした定期的な適度な運動を行い、過剰な活性酸素が生じる過度な運動は避ける。
■有酸素運動の合間に、無酸素運動を行なったり、体幹、背中、下半身を中心としたトレーニングも行なうことでミトコンドリア系の働きを活性化させる。

【その他の生活習慣】
■口呼吸ではなく鼻呼吸を行うようにする。
■体を温め、体温を上げるような食生活を心がけるとともに、ときおり、寒さも経験させることで、ミトコンドリア系の働きを活性化させる。
■過度な飲酒を控えること、たばこを控えること、十分な睡眠を取ること、過度なストレスを避けること、紫外線対策を行なうことなどにより、過剰な活性酸素の発生を抑え、酸化による老化を防ぐ。

以上のような生活習慣は、糖質制限や腸内環境の改善のための食生活や、健康になるための生活習慣として言われていることと大差はなく、それほど目新しい話はないかもしれません。
大事なことは、これらの生活習慣がなぜ人間本来の健康に繋がるのかというメカニズムを理解し、ご自身が納得して取り組んでいくことだと思っています。

また、これまで主に、成人以降のミトコンドリア系主体の生活習慣についてお話してきましたが、これは、成長過程での解糖系主体の生活習慣についても基本的に変わりはありません。
特に、食生活については、解糖系主体だからと言って、糖質を中心とした食事にする必要は全くなく、むしろ、こどもは大人以上に、糖質過剰摂取による弊害が生じてしまいます。

おかしや炭水化物を過剰に与えられたこどもは、インシュリンやアドレナリンの働きが大人以上に大きな影響を与えますので、キレたり落ち着きがなかったり暴れまわったりするこどもになることが多いです。

何よりも、小さい頃から糖質主体の食生活を行なっていると、糖質依存症になってしまい、その食生活を改めていくのは難しくなります。それは、みなさま方が、糖質をなかなか止めることができないことで最も実感されているのではないでしょうか。

誤った食生活で育てられたこどもは、その食生活から抜け出せないだけではなく、そのこどもが大人になり結婚してこどもを生み育てていくときに、自分が教えられた誤った食生活をまた自分のこどもに教えてしまうことになります。
この負の食生活の連鎖を切っていくためにも、正しい食育をこどもたちに教えていくことが何より大切だと思っています。

これまでのお話で、真の健康になるためには、生活習慣、特に食生活についてどのように改めたら良いのか納得頂けたなら、みなさま方の食生活を見直していただくとともに、こどもたち、それはご自身のお子さんに限ったことではなく、将来のお子さんであったり、お孫さんや親戚のお子さんであったり、お友達のお子さんであったり、近所のお子さんであったり、世の中の全てのこどもたちに正しい食生活を教えてあげて、健康で生きていける幸せを与えてあげたいと思っています。

こどもは、社会の宝です。
我々大人が、こどもたちに残していけるのは、物やお金などの財産ではなく、こどもたちが健康で生きていける幸せだと思っています。
それをこどもたちに伝えていくのは、これまで社会に育てられてきた我々大人の責任なのではないでしょうか。
そのためには、正しい教育と正しい食育が何よりも大切だと思っています。
私が、教育問題と医療問題に取り組んでいるのは、全てはこの思いからです。
しかし、私一人の力は本当に微力ですので、ぜひみなさま方のお力を貸してください。

全ての思いが、こどもたちの輝ける未来に繋がっていけるように願っています。

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
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