自分で考えて学ぶこどもの育成について(就学前の子育て編その2)

昨日、就学前の子育てにおける自分で考えて学ぶこどもの育成について、「子育て・まちづくり支援プロデューサー養成講座」での先生方のお話の中から、ご参考になることをご紹介させて頂くとお話しました。
「自分で考えて学ぶこどもの育成について(就学前の子育て編その1)」

私が、講義の中でとても印象に残って、自分でフィールドワークを行なっている中でもその重要性を実感していることは、
①こどもを自立心を持って育てていくこと
②お母さんの心身両面におけるサポートやケアの必要性です。
今日は、まず、こどもを自立心を持って育てていくことについてご紹介します。

【汐見稔幸先生】
汐見稔幸先生は、東京大学名誉教授・白梅学園大学学長で、NHKのEテレの子育て番組などにも良く出演されているので、ご存知の方も多いと思います。

先生は、教育学、教育人間学、育児学がご専門ですが、何よりも、ご自身で3人のお子さんを育児の段階から育てた経験をお持ちで、理屈だけの大学教授とは違って、フィールドワークに根ざした非常に説得力のあるお話をされる方です。

先生のお話では、全てのこどもは、生まれながらにして、色々なものに興味を持ち、自ら試してみて、失敗したらそれを学習し、またトライすることができるようなDNAを持っているとのことです。
例えば、あかちゃんは、泣いて、おっぱいを飲んで、寝ているだけのように思えるかもしれませんが、その間に色々なものを見ながら、急速に色々なことを覚えて、学習しています。
あかちゃんは、見るものが全て新鮮ですから、全てのことに対して興味を持ち、それに触ったり、舐めたりしながら、学習しようとしています。

段々大きくなっていくと、自らはいはいしたり、歩き出したりしながら、自分が興味のあるもののところに行ったり、それに触ったりして、ときには怖いものだったりするので、泣きながら引き返したりしますが、そのような失敗によって学習していきます。

初めは、すべてのこどもがそうなのに、いつの間にか、色々なことに興味を持たなくなったり、主体性や自主性が乏しくなったりすることがあるのですがそれは何故なのでしょうか。

それは、そのこどもの問題ではなく、たいていは親が邪魔していると汐見先生はおっしゃいます。当然、親もこどもの成長を邪魔しているつもりはなく、むしろ良かれと思ってやっているのですが、それが裏目に出ていることが多いのです。

例えば、あかちゃんやこどもが危なそうなことをやろうとすると、危ないからやめなさいと止めたりとか、外で色々なものに触ったりしていると、汚いからやめなさいと止めたりすることがあると思います。
こどもは、先ほどもお話したように、自ら興味を持って、色々なことを体験して、失敗してもそれで学習していくのですが、それを親に止められてしまうと、段々と色々なことにチャレンジすることを止めてしまうようになります。
親からすると、親の言うことを聞く良い子のように思えますが、それがこどもの自立心を奪っていることが多いとのことです。

また、こどもに、色々な習い事、音楽や水泳や英語などを小さいうちから学ばせて育てようとすることも多いと思いますが、それらがこどもが好きでやっているなら問題ないのですが、こどもは親の期待に応えようとしますので、自分があまり好きでなくても、親が喜ぶと思うと頑張ります。
しかしそうしているうちに、何のためにやっているのか分からなくなって、自分が興味を持つことや自立心を持つことが段々薄れていくことが多いとのことです。

いわゆる早期教育は、やり方を間違えると、こどもの成長に非常に悪影響を与えてしまうので、十分注意する必要があります。
「早期教育」

塩見先生は、こどもは本来、自ら色々なことに興味を持って、自ら体験して、トライ&エラーを重ねながら学習していくDNAを持っているのだから、親はそれを邪魔しないように後ろから見守ってあげなさいとおっしゃいます。
親が、これをしなさいと、こどもの前に立って示すのではなく、こどもが自ら興味を持って行なうことを、じっと見守ってあげるということです。

こどもが色々な体験ができるように、親は色々な選択肢をこどもに提示してあげて、その中からこどもが自ら興味を持つことを選ばせてあげることが大事です。その選択肢には、こどもの五感を刺激できるような、外での遊びや、自然の中での経験なども用意してあげて、五感を使った学習ができるようにしてあげることも大切です。

実際、私も現在「子育て・まちづくり支援プロデューサー」の活動で保育を行なっていますが、こどもと遊ぶときに、「絵本を読む?」という一択ではなく、「絵本を読む?、それともお外で遊ぶ?、それともお絵かきをする?」というような複数の選択肢を与えるようにしています。
そうすると、こどもも、どれがいいかなと一生懸命に考えて、その中で選んだものは、とても生き生きとして楽しそうに遊びます。

このような子育てには、汐見先生の経験では実は男性の方が向いていて、例えば、こどもが少し危ないことをやろうとすると、お母さんはすぐに止めようとしますが、お父さんは少々危なくてもやらせてみて、こどもにチャレンジさせるので、トライ&エラーの経験がより積めることになるそうです。

それから、親は、こどもの安全基地になりなさいとのお話もされました。
こどもが、一人で色々な体験をしていると、何か怖かったり不安になったりすることがあります。そういうときに、いつでもこどもが安心して帰ってこれる安全基地に親はなりなさいということだそうです。
そうすると、危ないなと思えばいつでも帰れる安全基地があるので、こどもは安心して色々なことにチャレンジできるようになります。

まだまだお話ししたいことはありますが、私がお話しするより、汐見先生の著書や講演をご覧頂く方が良いと思いますので、何点かご紹介します。
「0~3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す (セレクトBOOKS) 」
「3~6歳 能力を伸ばす 個性を光らせる (セレクトBOOKS)」

また、汐見先生の動画もありますのでご覧になってみてください。
「映像で学ぶ子育てのヒント(福島県)」

明日は、お母さんの心身両面におけるサポートやケアの必要性と言うことで、お二人の先生のお話をご紹介したいと思います。

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
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