子育て・まちづくり支援プロデューサーの活動(その3)

私は、NPOあい・ぽーとステーションで、子育て・まちづくり支援プロデューサー養成講座を受講し、子育て・まちづくり支援プロデューサーとして、毎週、まちプロタイム&まちプロ保育の活動を行なっています。
『子育て・まちづくり支援プロデューサー養成講座 認定式(ブログへリンク)』
『子育て・まちづくり支援プロデューサーの活動(その1)(ブログへリンク)』
『子育て・まちづくり支援プロデューサーの活動(その2)(ブログへリンク)』

一昨日も、午後からまちプロタイム&まちプロ保育をあい・ぽーとステーションで行なったのですが、急遽、西神田児童センターでの特別支援活動に欠員が出て参加して欲しいとの依頼がありましたので、午前中、そちらにも参加してきました。

西神田児童センターでは、中高生の放課後居場所事業として、区内の特別支援学校・特別支援学級に通う中高生を対象に、放課後の居場所を提供する事業を行なっていまして、夏休み期間中は平日の朝からも実施しています。
特別支援活動は、それらの支援を必要とする中高生をマンツーマンでサポートする活動になります。
『中高生の放課後居場所事業(千代田区HPへリンク)』

私は、子育て・まちづくり支援プロデューサー養成講座で発達障害などについての講義も受け、自分でも個別に勉強してきましたので、頭では十分理解しているつもりでした。
しかし、実際のフィールドワークとしては、ボランティアでこどもに勉強を教えている中で、一部学習障害のようなこどもを教えた経験はありますが、いわゆる発達障害のこどもをサポートした経験はありませんでしたので、とても良い機会だと思い、参加することにしました。

今回、私がサポートを行ったのは、高校生の男の子です。
プライバシーの問題になるので、男の子のプロフィールなどを詳しくお話しすることはできませんが、確かに隣についてサポートが必要ではありますが、ほとんどのことは自分でできますし、とても笑顔が素敵な優しい男の子です。

発達障害と呼ばれるこどもには、芸術的才能が優れたこどもも多くいて、この男の子も絵を描くことがとても好きで、児童センターでは「画伯」と呼ばれているとのことでした。

9時に、お母さんと一緒にやってきて、早速絵を描きたいとのことだったので、工作室で、彼が絵を描くのを隣について見ていました。
すると、大きな紙に、色とりどりのマジックで、下書きもなしでスラスラ絵を描き始めました。
何を描くのだろうと見ていますと、どうやら、機関車トーマスが好きなようで、顔のある電車や汽車をどんどん描いていきます。

ビックリしたのは、色使いがとてもカラフルで、しかも、青や赤や黄色などの配置がとても絶妙で、カラーコーディネイトではないかと驚かされました。
また、電車の顔の表情もとても生き生きとしていて、笑った顔、驚いた顔、悲しそうな顔など、様々な表情を見せてくれます。

隣で遊んでいた小学生が描いている絵を見て、「お兄ちゃん、凄いね」と、とても驚いていました。

理解のない専門家からは発達障害と呼ばれているけど、決して障害ではないとかねてから思っていたのですが、彼を見て改めて感じたのは、確かに普通の人と比べてサポートを必要とする部分はあるかもしれないけど、普通の人以上に絵を描く才能などの秀でた部分もあって、それらの能力が、普通の人と比べて凸凹が激しいだけで、決して障害ではないということを改めて確信しました。

私はNPOの講義の中で、「発達障害(障がい)という言葉を使うのはどうなのか、発達障害と個性の境界線はあいまいで、強い個性を持ったこどもという理解もできて、人より優れた面もある一方、難しい面もあってそれらは確かに支援する必要があるけど、それに対して障害という言葉でこどもを傷つけるのは問題ではないか」と質問したのですが、大学教授の講師の方から明確な回答はありませんでした。

その後、東京女子大の「思春期の発達障害 理解と支援」という公開講座に参加したときに、「国際会議で昨年までは発達障害という言い方をしていたけれど、今年からはスペクトラム(変動するものの連続体)という言い方をするようになってきて、こどもにとってとても嬉しいことだ」というお話があり、とても救われた気がしました。
『体に優しい学食(東京女子大学)(ブログへリンク)』

彼は、2時間で大きな紙一杯に、たくさんの顔のある電車・汽車や、大人やこどもたちが楽しそうな顔をしている絵などを描いてくれて、嬉しそうに私にたどたどしい言葉で説明してくれました。
一つずつの絵について、私がいい顔をしているね、この色使いはとてもいいよね、などと感想を言っていると、とても嬉しそうな顔をしてニコニコしながら聞いていました。

その後、お昼を一緒に食べて、また絵を描きだしたところで時間になったので、午後の支援者の方と引継ぎを行ないました。
その支援者の方は、彼をずっとサポートしてきているとのことで、彼の絵の才能については同様に高く評価していました。
ただし、今描いている絵は、特定のキャラクターの模倣になるので、展覧会などで発表したりすることはできないとのことで、今後オリジナルな絵を描くようになれば、公に見てもらうことも可能になるとのことでした。

私のこどもの頃の友達でダウン症の男性がいるのですが、先日帰省したときに、母親から、彼が画家になって、サポートを受けながら自立して活躍しているとの新聞記事が出ていたとの話があり、とても懐かしく、またとても嬉しい思いで一杯になりました。

色々な支援を必要とされている方は、こちらがびっくりするほど、前向きで一生懸命に生活されている方が多いと思います。
私が、子どもたちに「自分で考えて問題解決できる力」を育みたいと思って活動しているのも、自分自身で生きていく力を身につけることだと思っていますし、それが自立に他ならないと思っています。

そういう意味では、支援を必要とするこどもも全く変わらなくて、最終的に彼らが自立して生きていけるように、色々なサポートをしていくことが、社会生活を営む人間同士の助け合いそのものなのだと思っています。

でもそのためには、今の支援を要するこどもたちのサポート体制や、最終的に自立させていくプログラムがどうなっているのかとか、私が知らないこともまだまだ多く、何よりも、そのようなこどもたちはたくさんいますので、フィールドワークを通して実際にサポートを行ないながら、解決策を考えて行かなければいけないと改めて思いました。

この西神田児童センターでの特別支援活動も、東京にいるのもあと2ヶ月強ではありますが、続けていきたいと思っています。

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
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