日本人の食事バランスの嘘

以前「食事のバランス」についてブログに書いたのですが、その後、国の食事バランスの算定根拠などを調べましたので、改めて書こうと思います。

健康のためには食事が大事で、
バランスをとった食事にしましょうと言われます。

そのバランスは、一般的に三大栄養素では、炭水化物6割程度、たんぱく質2割弱、脂質2割強と言われます。

これらは、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準(2015年版)に準拠したもので、同基準における食事バランスは、炭水化物57.5%、たんぱく質16.5%、脂質25%とされています(表1参照)。

この基準の策定根拠については、「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書として厚生労働省のHPにもアップされていますが、全文440ページと膨大なためほとんどの方はご覧になったことがないと思いますので、策定プロセスを簡単にご説明したいと思います。
『「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書(厚生労働省HPへリンク)』


食事バランス(エネルギー産生栄養素バランス)は、
①1日あたりのエネルギー量を定め、
②たんぱく質のエネルギー量を定め、
③脂質のエネルギー量を定め、
④残りを炭水化物のエネルギー量として定める

というプロセスで策定されています。

このうちの②たんぱく質のエネルギー量は、推定必要量や推奨量を元に決めています(表2参照)(注)。

また、③脂質のエネルギー量は、国民健康・栄養調査結果を元に決めています。


これらの策定プロセスをご覧になれば分かるように、
たんぱく質は理論的な必要量を元に目標量としていますが、そもそも必要量は最低限の量であってそれで十分とは言えない、即ち
必要十分とは言えないにも関わらずそれを目標量としています(注)。


また、脂質については、日本人の食事実態を取り入れているだけで、それが
妥当なのかどうかという科学的な検証はされていません


炭水化物に至っては、
何の科学的説明もなく残りを全て炭水化物にしており、これらの策定プロセスがいかに非論理的で、結果的に
算出された食事バランスが科学的ではないことがお分かりになると思います。


私は、特に残りを全て炭水化物にしている策定プロセスを見ると、
強く意図的なものを感じます。


そもそも、人体の構成割合は、水分が6割強、たんぱく質が2割弱、脂質が2割弱、ミネラルが5%程度、糖質は1%程度です。

これは、
たんぱく質や脂質はエネルギーの他にも体を作るために必要な成分である
ことに対して、
糖質は人間の体を作るためにはほとんど必要なく、
エネルギーとして使用できなければ全て排出したり他の成分に変換する必要があること

を意味しています。


人体でプールできる糖質(ブドウ糖)や脂質(脂肪)は、標準的な成人男性で、ブドウ糖は肝臓に100g程度、筋肉などに300g程度しか蓄えられないのに対し、脂肪は10kg程度もエネルギータンクとして蓄えられます。

従って、エネルギーの約6割も占める炭水化物を摂っていれば、全て消費できずに、かつ人体にもほとんどプールできないため、残りの過剰摂取分が全て脂肪として蓄えられてしまい、これらが
肥満や最も問題である内臓脂肪の過剰蓄積となり、
様々な病気(高血圧、糖尿病、がんなど)を生み出し、
老化(糖化)に繋がっていることは明らかだと思っています。


日本人は、「バランス」という言葉にすぐ騙されます。

以前、私が糖質制限をしているという話を聞いた先輩が、突然激昂して「食事はバランスが良くないとダメなんだ。糖質制限などという偏った食事をしていると身体に悪いからすぐに止めろ」と説教されたことがあります。

その方は、糖質制限以外でも、
「自分のこれまでの経験や考え方に合わないものは拒否するタイプ」で、かつすぐにキレてしまうような方です。
『糖質制限を受け入れない人・実行できない人(ブログへリンク』)


糖質を摂りすぎると、血糖値が乱高下して、インシュリンやアドレナリンが頻繁に分泌されますので、
キレやすくなったり、攻撃的になったりします
お腹が空いたら、怒りやすくなるのは、その症状の表れです。

私も、以前はすぐに怒ったりすることがあって人間ができていないなといつも反省していたのですが、糖質制限生活になったら、すっかり心も穏やかになり、平穏な日々を送ることができるようになりました(^^)


ちょっと脱線してしまいましたが、以上が
日本人の食事バランスの嘘です。

なお、日本人の食事摂取基準(2015年版)は、膨大な量ですが、今回は説明しませんでしたが、つっこみどころ満載ですので、ご興味のある方は一度ご覧になってみてくださいね(^^)

【表1】
エネルギー産生栄養素バランス(縮小版)

【表2】
たんぱく質の食事摂取基準(縮小版)

(注) 以前書いた投稿では、表2の解釈を間違えて、目標量の「13~20」の単位を推定必要量などと同じ単位の「g/日」だと間勘違いして、「半減させた」との誤った説明をしてしまいました。
正しくは、本文で修正したように、推定必要量や推奨量を元に(目標量として)決めているということでした。
たんぱく質の目標量の定め方がおかしいことには変わりはありませんが、誤った説明をしてしまい、申し訳ありませんでした。

ご指摘頂いた方(管理栄養士の方でしょうか)に感謝いたします。


『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】(ブログへリンク)』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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