教えるということ

教えるということは、簡単そうに見えて難しいです。現在、私が週1回活動しているあおぞら塾では、たくさんの若いボランティアの方々が熱心にこどもを教えています。一生懸命に教える姿はとても素晴らしいのですが、熱心なあまりこどもが分からないことについて、ついつい丁寧に教えてしまう傾向にあります。
それがどこが悪いのか、と思われる方もいらっしゃると思いますが、色々と丁寧に教えると、こどもは十分理解するのですが、また分からないことや出来ないことがあったら教えてもらうことになります。そうすると、いつまでたっても教えてもらうことから脱出できずに、教えられることに慣れてしまう、即ち教えられることに依存することになります。これでは、普通の塾が行っている依存ビジネスと何も変わらないことになります。

教えることで何を目的にするかによるのでしょうが、私は、最終的にこどもが塾などに頼らずに自分自身で勉強できるようになることを目標にしています。そうすると、初めは教えていても、段々と教えることを減らしていって、最終的な姿としては、こどもが自分ひとりで勉強している、あおぞら塾では自習している姿を目指していくことになります。

私は、その教え方について、いくつか試行錯誤していて、最も効率良く自習スタイルに到達でき、かつ誰がやってもできる教え方を模索しています。それは、私個人がやれば色々なやり方ができたとしても、所詮俗人的な対応に過ぎないので、おおぞら塾としてのノウハウにはなりません。ボランティアの方は、若い方が多いのですが、初めてボランティアをやる方や、これまで色々と教えていた方など様々です。どのような方でも、同じ教え方ができれば、担当するこどもが変わっても、常に同質の教えるというサービス提供が可能になります。
それができるようになれば、あおぞら塾と同じようなボランティア塾が他でもできたり、活動していたときに、その教えるノウハウを伝えてあげることで、同質のサービス提供が可能になります。

これは、フランチャイズチェーン店で行っているやり方と同じであり、教えるノウハウを標準化・マニュアル化できれば、全国どこで教えても、誰が教えても同じ品質でのサービス提供(教えること)が可能になります。

マニュアルというと、機械的な対応という印象を持たれ、こどもを教えるのにはどうなのかと思われる方もいらっしゃると思いますが、当然、そのやり方さえ守っていれば、後は、教える方の創意工夫で色々な教え方をしてあげても問題ない訳でであり、そうやっているうちに、さらに良い教え方が見つかれば、教えることのマニュアルをレベルアップしていくことも可能です。

私が目指している、自分で考えて解決できるこどもの育成は、私一人がいくらやっても限界があるため、最終的には日本全国どこでも誰がやっても教えることができるノウハウの標準化・マニュアル化が必要だと思っています。今でも、そういう育成を現実にやっている方や塾があるのかもしれません。もしあるのであれば、そのノウハウを共有化し、さらに良いものになるように標準化しマニュアル化していけば良いのです。点での対応を繋げていって、面での対応にしていく、そういうことなのです。

これは、教えることに限らず、全国展開しているビジネスにおいては、とても大事なことです。個別に良い事例があれば、単にそれを紹介するのではなく、その事例が俗人的な特殊なケースによるものなのか、それとも誰がやっても対応可能なものなのかを分析し、発展させて標準化し、全社的な対応にしていく、このプロセスを経ることで、個人の力が会社の力になっていき、会社全体での生産性や効率性が向上していくことになるのです。

話が少しそれましたが、どのようなことでも、全国展開していくためには、ノウハウ作りと標準化・マニュアル化が大事なのです。私が、教育問題で取り組もうと思っているのは、まずは、そのノウハウ作りとその標準化・マニュアル化とそれらに基づくモデルケースでの成功事例の実現です。それができれば、次の全国展開が見えてきます。
日本の教育問題がうまくいっていない理由の一つは、そういうプロセスを踏まずに、机上で考えたやり方を全国の教育委員会を通じて現場に押し付けているからではないかと考えています。また、塾などの教育産業も、みんなバラバラで、仮に良いやり方をやっている塾があったとしても、ローカルな対応に留まっているからではないかと思っています。
このことに気がつけば、教育問題の解決の糸口になるのではないかと考えています。

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山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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