「脳のダメージは糖で悪化しケトン体で回復する!」~広島大学履修生日記(食品栄養学 第2回)

今週も、後期第2回目の
広島大学生物生産学部の講義に行ってきました(^^)/


この日は、最近急に冷え込んできたこともあり、秋用のジャケットを着てバイクに乗ったのですが、東広島バイパスに入ったときの気温は何と
13℃で、おそらく山間にある大学あたりでは、
10℃近かったのではないかと思います(>_<)

早くもバイクでは冬用装備にしないといけないかなと思いながら、講義室に入りました。


「食品栄養学」の講義は、前回が担当教授がヨーロッパに海外出張だったため、実質的に今回が初回になります。

講義開始を待っていると、山口大学にも講義を同時配信するとのことで、準備が行われていました。

講義が開始になり、担当教授から講義の進め方についての話があり、
2週(毎週2コマ×2週=計4コマ)講義を行った後に、
1週はディスカッションを行うパターンを繰り返すので、質問や疑問など、ディスカッションのテーマを考えておいてほしいとのことでした。

優秀なテーマについては、成績の加点を行うとのことで、なかなか面白そうですね(^^)


今日を入れて4回で、
基本となる代謝(糖代謝、脂質代謝、たんぱく質代謝など)の講義を行い、
代謝と生活習慣病などの病気の関係が重要なテーマになるとのことです。


まず、一コマ目は
糖代謝から始まりました。

概要をお話ししますと、
糖質を摂取すると、主に小腸で消化・吸収され、肝臓に運ばれた後、約半分は
肝臓で利用され(グリコーゲン貯蔵など)、
残りの約半分が、
脳・赤血球・筋肉などのエネルギーとして消費され、
消費されなかった分が脂肪として蓄積されます。

肝臓からは、血糖値の上昇としてブドウ糖が放出され、それをインスリン分泌によって、筋肉や脂肪細胞に取り込まれて、消費・蓄積などが行われることになります。


この
血糖値のコントロールが非常に重要で、
低血糖状態が続くと、
脳の働きが大幅に低下し、昏睡状態になる恐れもあり、

逆に
高血糖状態が続くと、
血管にダメージを与えることになるため、インスリン分泌により脂肪として蓄積し、それが続くと
肥満になってしまうのです(^^;

肥満状態が続くと、インスリンの働きが低下してくるため、血糖値が高い状態が続くことになり、
糖尿病やその合併症に進行してしまう危険があるのです(>_<)


この
血糖値コントロールの役割を果たすのが、一つには
肝臓になります。

肝臓は、
血糖値を常にモニターしていて、
低血糖になると自ら脂質などをもとに糖を作り出し(糖新生)、血糖値を安定させます。

もう一つは
筋肉で、高血糖になったときに、
運動などによって筋肉を働かせることによって、インスリン分泌でブドウ糖を筋肉に取り込んでエネルギーとして消費し、
血糖値を低下させることができます。

最後が
脂肪細胞で、それでも糖が消費できなかった場合は、インスリン分泌により
中性脂肪として脂肪組織に蓄積されることになるのです。

この際に、脳は全く血糖値をコントロールできないため、
低血糖や高血糖になって脳にダメージを与えないように、肝臓・筋肉・脂肪細胞などが血糖値コントロールを行っているのですね(^^)



講義での説明は、
生化学に基づき、化学式などで詳細に説明されていますので、実際はかなり難しいです(^^;

例えば、
インスリンの働きについても、一般的には、血糖値を低下させる唯一のホルモンと言われることが多いですが、
講義では、
代謝全般に関わるホルモンとして説明されました。

つまり、
■糖代謝(糖を筋肉などに取り込んでエネルギー代謝を行う)
■脂質代謝(糖を脂肪細胞に取り込んで中性脂肪合成を行う)
■たんぱく質代謝(アミノ酸を取り込んでたんぱく質合成を行う)
など、インスリンには、
身体を動かしたり、身体を大きくする働きがあるのです。

例えば、
インスリン分泌が少ないと低成長になり(一型糖尿病など)、
インスリン分泌が多すぎるとがん細胞も活性化してしまいますので、多すぎても少なすぎても問題になってしまうのですね(^^;



講義は、一コマ目の糖代謝が長くなり、二コマ目に予定されていた
脂質代謝が次回になってしまったのですが、
ケトン体の話も少し説明がありました。

脳のエネルギーは、通常は主にブドウ糖になるのですが、
ブドウ糖が不足してくると、
ケトン体が肝臓で中性脂肪などから作られ、脳のエネルギーになっていきます。

例えば、
1晩絶食したときには、
ブドウ糖:ケトン体=
約9割約1割
が、
8日間絶食で、
ブドウ糖:ケトン体=
約3割約7割
になり、
40日間絶食で、
ブドウ糖:ケトン体=
約1割約9割
にもなるのです。

脳はケトン体をより好む傾向にあり、またケトン体は、アルツハイマーや脳血管疾患などの
脳のダメージを回復する効果があることが分かってきました(^^)/

てんかんにケトン食(低糖質・高脂質)が有効なため保険適用されるようになったことや、日本での修行僧や、イスラム教のラマダンなどで
長期断食を行うことで、頭の働きがクリアになり、身体の不調も改善することからも、
ケトン体の有効性がよく分かりますよね(^O^)/


一方で、
高血糖は糖化を進行させ、
脳にもダメージを与えますので、アルツハイマーや脳血管疾患などの原因や悪化に繋がります(>_<)


このあたりの話になると、担当教授も、まだ答えに窮しているようで、脳のためにも適正な血糖値コントロールが重要で、ブドウ糖よりケトン体の方が効果的だと思われるけれど、
ケトン体が出てくるのは飢餓や断食などの特殊環境下だと思われているようですね(^^;


次々回のディスカッションでの私のテーマの一つにしようと思っていますので、どのような議論になるか楽しみです(^O^)/


この講義は、
生化学などの論理的で理屈のある話が前提になりますし、
製薬会社などとの既得権者との関係もありませんから、
医学とは異なる新たなる分野として、とても面白そうですよね(^^)/



講義が終わって、キャンパス内を歩いていると、早くも木々が色づき始めていました(^^)




いつものように食堂に行き、今回も、
学生たちの食事の状況を調査してみることにしました(笑)

回収BOXにあった不要レシートによる9件のサンプルデータでは、
平均単価は約570円と、
前回の
約780円に比べると、
学食なみの値段になっていますね。

問題はその内容なのですが、
炭水化物は全員が摂っていて、ライスが7人(M:3人、S:4人)、丼が1人、麺類が1人、
デザート類は2人が食べているので、
前回よりは糖質摂取は少ないようですね(^^)

また、
たんぱく質については、主に「赤」で点数表示されますので、平均値は約3で、
肉で換算すると200g程度になりますから、
今回も結構摂っているようですね(^O^)/


今回は、前回に比べると、
糖質が少し減少して、たんぱく質は変わらず十分でしたので、学生の年齢を考えると、
まずますでしたね(^^)/

次回も、またサンプル調査を続けてみますね(^^)


ちなみに、私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■セルフバー(チキンフライ、白身魚フライ、サバの塩焼き)動物性たんぱく質、動物性脂質)
■巣ごもりたまご(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■きゅうり・ワカメ・じゃこの酢の物(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■納豆(発酵食品)
■味噌汁(発酵食品)

合計405円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、食物繊維、発酵食品が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




やはり、想像通り、
食品栄養学は面白いですね(^O^)/

これまで理解していた知識が、生化学により論理的に説明されていくと、その
納得感が高まるとともに、逆に生化学で説明できていないことは、まだ仮説の域を出なかったり、怪しい可能性もあり、
正しい情報を選択していく上でもとても勉強になります(^^)/

このような講義は
医学部では行われていませんので、
正しい栄養代謝学を知らない医者が多いのも仕方がない話なのですが、
医学部での膨大な対症療法などの暗記よりも、ぜひとも、このような講義をして欲しいと、改めて思った次第です(>_<)



『広島大学履修生日記(ブログへリンク)』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】(ブログへリンク)』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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