「似て非なるインスリンと成長ホルモン」~広島大学履修生日記(食品栄養学 第3回)

今週も、後期第3回目の
広島大学生物生産学部の講義に行ってきました(^^)/


8時前にバイクで大学に到着すると、まだ時間があったので、理学部界隈を歩いていると、大学院の
先端物質科学研究科の建物がありました。

理学と工学を融合した最先端の問題解決のための研究を行っているとのことです(^^)




この日の
食品栄養学の講義は、前回と同様に一コマ目は山口大学に同時配信を行い、二コマ目はDVDで録画し、後日山口大学にも配信する予定とのことでした。


講義は、前回の続きで、
脂質代謝から始まりました。

糖質摂取に伴い血糖値が上昇し、エネルギー消費できなかった分は、体脂肪として蓄積されますが、この
体脂肪(中性脂肪)は、
ブドウ糖が不足してくると、
脂肪酸とグリセロールに分解され、
エネルギー代謝が行われます。


脂肪酸は、各組織に運ばれて酸化され、
ミトコンドリアでエネルギー代謝が行われるほか、前回お話ししたように
肝臓でケトン体に変換され、脳などのエネルギーになります。

また、
グリセロールは、
肝臓で糖新生によってブドウ糖となり、解糖系によってエネルギー代謝されることになります。

この体脂肪を燃焼するためには、
ホルモン感受性リパーゼという酵素を活性化する必要があり、
インスリン分泌の低下グルカゴンなどの血糖値上昇ホルモン分泌の上昇によって活性化します。

つまり、
空腹時などでブドウ糖が不足してくると、インスリン分泌低下・グルカゴン等分泌上昇によって、
体脂肪が燃えだすということなのですね(^^)/


一方、
脂質を食事で摂った場合には、消化・吸収され、脂肪酸としてエネルギー代謝されますが、
インスリン分泌によって体脂肪としても蓄積されます(^^;

つまり、
脂質と糖質を同時に摂らなければ、血糖値が上昇せずにインスリン分泌も行われませんので、
脂質が体脂肪になることはありませんが、

脂質と糖質を同時に摂ると、血糖値上昇によってインスリン分泌が行われるので、
脂質も体脂肪として蓄積されることになるのです(^^;


例えば、
焼肉だけ食べていれば太ることはありませんが、
焼肉とごはんを一緒に食べると、Wで太ってしまうことになるのです(>_<)



次は、
たんぱく質代謝です。

人は(体重60kgの大人の場合)、
食事でたんぱく質を60~80g摂り、それをアミノ酸に分解した後、
筋肉などの体たんぱく質を約200g合成し、
同時に約200g分解して、最終的には
50gの尿素を合成し、尿の中で排出します。

このようにたんぱく質は、脂質と違って、体内で蓄えておくことができず、
常に合成と分解を繰り返しているのです。

この際に、
たんぱく質をリサイクルとして活用しており、その大部分を占めるのが、今回大隅教授がノーベル賞を受賞した
オートファジーなのです(^^)

オートファジーは、
古くなった細胞や悪化した細胞を分解してたんぱく質として再利用しますから、例えば、
糖化によって老化してしまった肌やアルツハイマー症なども、
リサイクルによって改善する効果があります(^O^)/

オートファジーが活性化するのは、
断食などのファスティングですので、
1日1~2食にしたり、たまにプチ断食を行うことが効果的です(^^)/

ただし、たんぱく質などの必要必要栄養素をしっかり摂った上で行っていかないと、先ほどお話ししたたんぱく質の合成・分解が滞ってしまい、
筋肉低下や細胞の新陳代謝の低下などになってしまいます(>_<)

カロリー制限などの間違ったダイエットで、リバウンドしやすくなって、肌もガサガサになってしまうのは、
たんぱく質・脂質不足が原因で、特に尿素は保湿効果があるため、
尿素不足による肌がカサカサの状態にもなってしまいますね(>_<)


さらに、
たんぱく質合成を促進するホルモンとしては、
インスリンや成長ホルモンがあります。

インスリンは、前回もお話ししたように、身体を大きくする作用もありますので、成長ホルモンと同様に、
アミノ酸からのたんぱく質合成を促進する作用があるのです。

ただし、成長ホルモンとの決定的な違いは、
インスリンが体脂肪蓄積を促進するのに対して、
成長ホルモンは体脂肪分解を促進し必要なエネルギーを生み出す効果があるのです(^O^)/

言わば、
インスリンは、
筋肉も体脂肪も蓄積していってひたすら身体を大きくするホルモン
であるのに対し、
成長ホルモンは、
筋肉や骨や免疫力を強化し、蓄えた体脂肪エネルギーを使って成長していくホルモン
と言えますね(^^)/


成長ホルモンは、
適度な運動と十分な睡眠によって分泌されますので、

■正しい食生活(糖質を控えてたんぱく質や脂質などをしっかり摂る)と、
■正しい生活習慣(適度な運動と十分な睡眠など)が、

美しく健康的な身体作りのためにとても大切なことがお分かり頂けましたか(^O^)/


お話が長くなりましたので、運動と栄養の講義もありましたが、またの機会にしたいと思います。



講義が終わって、いつものように学食に行きました。

今回は、学生たちの食事の様子を、ざっと見て回ってチェックしてみましたが、他の大学の学食でよく見た、
丼ものや、麺類のみの学生はほとんどいなかったですね(^^)

『体に優しい学食(ブログへリンク)』


この学食は、生物生産学部の学生が多いので、食に対する意識が高いのでしょうか?

来週は、他の学部の学食にも行って、観察してみようと思います(笑)



私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■セルフバー(鶏の竜田揚げ、いかフライ、サバの塩焼き、ブロッコリー、ツナ)動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■巣ごもりたまご(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■納豆(発酵食品)
■味噌汁(発酵食品)

合計356円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、食物繊維、発酵食品が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




来週予定されていたディスカッションは、山口大学からの質問のスケジュールから、再来週に延期になりました。

今回お話しできませんでしたが、運動と栄養でのカーボローディングの話など、つっこみ所はたくさんあるので(笑)
どのような話をしようかと考えていると楽しいですね(^^)

ただし、対決する話ではないので、特に
病気予防・治療の観点から、正しい食と栄養の話に繋がっていけるように話し方を工夫したいと思っています(^^)/



『広島大学履修生日記(ブログへリンク)』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】(ブログへリンク)』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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