「高コレステロールはなぜ問題にされるのか?」~広島大学履修生日記(食品栄養学 第4回)

今週も、後期第4回目の
広島大学生物生産学部の講義に行ってきました(^^)/


この日は雨予報で、朝から小雨がぱらついていましたが、レインウエアを着てバイクで行くことにしました。

最近また冷え込んできましたので、レインウエアが防寒着にもなり、ちょうど良かったです(^^)


大学に着いて、講義室に向かう途中で、構内の街路樹を見ると、かなり紅葉が進んできましたね。




この日の食品栄養学の講義は、前回の補足として
オートファジーの話から始まりました。


オートファジーの仕組みは、古くなったたんぱく質などを取り込むことで、まずは
オートファゴソームが作られます。

このオートファゴソームに、
分解酵素の入ったリソソームが結合し、
オートリソソームとなって
古くなったたんぱく質などを分解するのです。


一番最初に稼働するオートファゴソームを制御するのが、
mTORという調節因子で、
mTOR活性化→
オートファゴソーム抑制

mTOR抑制→
オートファゴソーム活性化となります。


また、mTORは、
インスリンやアミノ酸増加→
mTOR活性化

グルカゴン増加→
mTOR抑制となりますので、つまり

たんぱく質を摂ると(飽食)、mTORが活性化し、
オートファジーは抑制され、

たんぱく質を摂らないと(断食)、mTORが抑制され、
オートファジーが活性化するのです。


さらに、糖質の摂取状況でも、
糖質を摂ると、インスリン増加・グルカゴン低下となり、mTORが活性化し、
オートファジーは抑制され、

糖質を摂らないと、インスリン低下・グルカゴン増加となり、mTORが抑制され、
オートファジーが活性化するのです。


つまり、
オートファジーを活性化させるには、
断食などのファスティングだけでなく、
糖質制限も効果的だということなのですね(^O^)/



続いては、
脂質の栄養についてです。

脂質の分類などについては、「ダイエット」通信でもお話ししていますので、そちらをご参照ください。

『「身体に良い油と悪い油について」~「ダイエット」通信(補足号その21)(ブログへリンク)』


講義で気になったのは、
動物性脂質に多く含まれる飽和脂肪酸が慢性疾患を発症するリスクがあるとの説明です。

その理由としては、
飽和脂肪酸は、不飽和脂肪酸に比べて体脂肪として蓄積しやすいため、肥満の原因になり、
慢性疾患を発症するリスクがあるとのことです。

しかし、前回もお話ししたように、脂質が体脂肪として蓄積されるには、インスリン分泌が必要で、
脂質のみを摂ってもインスリンは分泌されませんので、肥満になることはありません
(問題は糖質を一緒に摂ったときです)。


さらに、もう一つの理由は、
飽和脂肪酸は、血中コレステロールを上昇させやすいため、それが
動脈硬化などの原因になるとのことです。

これについては、この後お話ししますが、
コレステロールに関する誤解が未だに横行しているのですね(>_<)


脂質の種類による最も大きなリスクは、
酸化のしやすさです。

飽和脂肪酸(動物性脂質など)は、
酸化されにくい安定した構造であるのに対し、

不飽和脂肪酸(植物性脂質など)は、
酸化されやすく、特に、サラダ油などのオメガ6は過剰摂取すると、
炎症・アレルギーを促進しますので、

動物性脂質が身体に悪いというのは間違いで、正しくは
動物性脂質が身体に良く
植物性脂質の方が一般的に身体に悪い
のです(^^;



続いて、
コレステロールの代謝です。

脂質を摂ると、
小腸で吸収され、
キロミクロンという主に中性脂肪をたんぱく質でくるんだ物質になり、リンパ管、血管を通って全身を巡り、最後に肝臓に届きます。

肝臓では
コレステロールが合成され、それを
LDLという主にコレステロールをたんぱく質でくるんだ物質で
全身に届け

不要になったコレステロール
HDLで肝臓に回収します。

肝臓では、
胆汁酸に代謝され、
脂質の消化・吸収を助ける働きになるのです。


このキロミクロンや、LDL・HDLは、油は水に溶けませんので、
脂質をたんぱく質でくるむことで、血液中に溶けやすくなっているのです。

ですので、
脂質の摂りすぎで血液がドロドロになるとか、サラサラになるということはありえません


また、
動脈硬化になるメカニズムの説明もありましたが、
簡単に言うと、
LDLが活性酸素で酸化されて、酸化LDLになり、この老廃物をマクロファージが処理するのですが、酸化LDLが多くなりすぎると、マクロファージが処理しきれなくなり、それが
炎症を招き、動脈硬化に繋がるという流れです。

この説明で、
LDLなどの血中コレステロールが高くなると、動脈硬化となるリスクがあると担当教授は話してしましたが、
みなさんもお分かりのように、
悪いのはコレステロールではなく、酸化LDLを引き起こす酸化なのです(>_<)


特に、
糖質を過剰摂取すると、
糖化により抗酸化酵素も劣化してしまい酸化が促進され
さらに
追加インスリンの分泌により、
活性酸素が発生し、酸化が進行するという
「Wの酸化」が進行してしまうのです(>_<)

『「コレステロールや中性脂肪を指摘されたら」~「ダイエット」通信(補足号その58)(ブログへリンク)』


日本脂質栄養学会のレポートでは、
日本人はコレステロールが高いほど死亡率が低下し、逆に
コレステロールが低い人が一番死亡率が高いとの調査報告もあります。

『日本脂質栄養学会HPへリンク』


この講義のように、正しいメカニズムを解明しながらも、
その解釈を間違えることによって、全く真逆の結論になってしまい、その結論だけが世間で横行するのは、非常に怖いことですね(>_<)



講義が終わって、いつものように学食に行きましたが、今回は、いつもとは別の学食に行ってみました。

この学食は、工学部の近くにあって、
ほぼ工学部の学生たちが来ているようです。




学生たちがどのような食事をしているのか、周りの学生の様子でサンプル調査をしてみました。

学生10人(男性7人、女性3人)で、
■定食系 4人
■丼系 3人
■麺類・カレー 2人
■弁当 1人

で、定食や丼に
菓子パンを追加している学生も3人いました(^^;

いつも行く生物生産学部近くの学食と違って、
丼ものや菓子パン追加なども多く、むしろこれがよく見る学食の光景でしたね(^^;

やはり、
生物生産学部の学生が、女性が多いこともあり、
食に対する意識が高いのでしょうか?


次週も、また別の学食で、調査してみようと思います(笑)


私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■真いかの唐揚げ動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■あじの南蛮漬け動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■おくらのベーコン巻き動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■巣ごもりたまご(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■味噌汁(発酵食品)

合計538円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、食物繊維、発酵食品が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




次週はいよいよ
ディスカッションです(^^)

担当教授の話では、枝葉の質問より、
本質的な質問を行えば、成績もワンランク上になるとのこと
(良なら優など)。

毎年、数名はワンランクアップしている学生がいるので、しっかり質問を考えてきて欲しいとのことでした。


私は、成績はどうでも良いのですが、元々、枝葉の質問をするつもりはさらさらないので、担当教授が答えに窮しない程度の本質的な質問を考えておこうと思っています(笑)


『広島大学履修生日記(ブログへリンク)』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】(ブログへリンク)』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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