「糖はなぜ脂肪になるのか?」~広島大学履修生日記(食品栄養学 第5回)

今週も、後期第5回目の
広島大学生物生産学部の講義に行ってきました(^^)/


最近急に冷え込んできましたので、山間にある広島大学に早朝バイク通学するには、早くも冬用の防寒装備で行く必要があります(^^;

冬用ジャケットと防風・防寒ジーンズを着たのですが、念のためにと思って、ウインドブレーカー代わりにレインウエアを上下着てバイクに乗りましたが、これでちょうど良かったですね。

おそらく、朝の広島大学は
気温一桁半ばだったでしょう(>_<)


この日の
食品栄養学の講義は、一コマ目が
ディスカッションで、二コマ目が
通常の講義でした。

ディスカッションは、山口大学の学生からの質問を事前に貰い、その中から主な質問に対して担当教授が説明を行い、残りの時間で、広島大学の学生からの質問を受ける形になりました、

しかし、山口大学からの質問も多かったので、広島大学の学生からの質問は全て対応できそうにないとのことで、
食品栄養学コースの学生(20名程度)を優先して今回は対応するとのことでした。


山口大学の学生からのピックアップした質問一覧が配られましたが、ざっと見た感じ、担当教授の言う
枝葉の質問が多く、本質的な質問は残念ながらほとんどありませんでした(>_<)


例えば、
糖代謝と糖尿病に関する質問も色々ありましたが、学生でも、
糖質制限の存在
糖質の過剰摂取が糖尿病の原因になっていること
を知っている人はいると思うのですが、
そのような質問は全くなしでしたね(^^;


担当教授は、補足説明も含めて、かなり詳しく主な質問の解説をしていましたが、一点、興味ある説明がありましたので、ご紹介します。


グルコース(ブドウ糖)は、なぜ、グリコーゲンとして体内に蓄えているエネルギーが数百gしかなく、
ほとんどを中性脂肪として蓄えているかという問題です。

グルコースは、そのままの状態で体内に存在すると
糖化が進み、極めて危険なため、
グリコーゲンにすることで、その
毒性を緩和させます。
(単糖類のグルコースが、多糖類で環状構造のグリコーゲンになることで構造が安定する。)

しかし、糖と脂肪を比べた場合、エネルギー効率に差があるため、
効率の良い脂肪で蓄積するのが望ましいのです。

(担当教授はカロリーの差で説明していましたが、正しくは、
エネルギーであるATP生産の差で考えるべきですね。

糖(グルコース)が完全代謝しても
38ATPであるのに対し、
脂肪(脂肪酸)が完全代謝すると
129ATPになりますし、実際は、
中性脂肪として蓄えられるため、中性脂肪→脂肪酸+グリセロールになり、藤川先生の説明例では合計で
419ATPになります!)

『グルコースと脂肪酸、ATPで考える(藤川先生のFacebookにリンク)』


さらに、糖であるグリコーゲンは、
水を引き付けやすい構造のため、グリコーゲン1分子について水2分子が引き付けられ、
合計3倍の場所が必要になります。

このように、
糖で貯蔵すると、
エネルギー効率が悪く、多くの場所を取る問題があるため、グリコーゲンで持つのは最低限とし、ほとんどを脂肪として貯蔵しているという説明でした。


実際は、これに加えて、
糖の毒性の問題が大きいと思います(>_<)

グリコーゲンの形になっても、
糖化リスクは存在するため、身体にとって
危険な糖としての貯蔵は極力抑え
安全な中性脂肪の形で貯蔵するのは、当然のことでしょうね。



ディスカッションは、担当教授の説明にかなり時間を割いてしまったため、広島大学の学生の時間がほとんどなくなってしまいました(^^;

代表で一人が質問しましたが、
「魚にオメガ3が多いのはなぜか?」というもので、担当教授は良い質問だと仰っていましたが(まだその答えが分かっていないため)、オメガ3について質問するなら、
なぜ、オメガ3に抗炎症作用があって、オメガ6に炎症作用があるのか、その仕組みから考えていかないと、それぞれが植物や魚などに多く含まれる理由も想像できないと思うのですが(^^;


前回も説明があったように、良い質問は成績のランクアップがあるとのことなので、出席者全員に質問機会があるように別途対応されるようですが、ちなみに私が
質問しようと思っていたものの一つは、以下のような概要です。


「講義にもあったように、様々な病気の予防には、
血糖値コントロールが重要です。

しかし、血液中のグルコースは5g程度しかないのに対し、例えば、ごはんを一杯食べると、50g以上の糖質を摂ることになり、
食後グルコーススパイクが生じてしまうのは当然だと思います。

肝臓の機能、
血糖値のモニタリング・コントロール、
糖新生、
ケトン体合成
などを考えると、
身体に必要なグルコース
(赤血球と速筋などにおける解糖系、脳はケトン体があればほとんど不要)は
体内で作れば十分で、
食事で無理に摂る必要はないと思います。

具体的には、ケトン食のような、
高脂質、中たんぱく質、低糖質の食事を摂ることで、
エネルギー効率の良い脂肪酸と、グルコース不足に伴う
糖新生で必要なグルコースを生産し、併せて、グルコース不足の状態が続くことで、
ケトン体が合成され、主に
脳の安全で安定的で効率の良いエネルギーになるのではないでしょうか?」



おそらく、この質問に対しては、担当教授は、
脂質を多く摂ることによる、肥満や高コレステロールの問題を言ってくると思うので、それに対しては、次の質問などを多数用意していましたが、このようなディスカッションをしていると、
これだけで講義が終わってしまいますね(笑)

内容も学部レベルではないでしょうから、後日、私に質問時間があったときにもどうするか考えようと思います。


なお、次のコマは
ミネラルでしたが、お話が長くなったので、次回にしたいと思います。



講義が終わって、学食に行く道すがら歩いていると、キャンパス内の紅葉もだいぶん進んできましたね(^^)




この日は、講義が遅くなったので、他の学食での調査は止めにして、いつも行っている近くの学食にしました。


私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■セルフバー(チキンフライ、塩鯖、舞茸の天ぷら)動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■セルフバー(ブロッコリー、おくら、わかめ、ツナ)動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■巣ごもりたまご(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■納豆(発酵食品)
■味噌汁(発酵食品)

合計477円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、食物繊維、発酵食品が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




帰りに、理学部前の道を通りましたが、ここのいちょう並木もきれいですね(^^)

しばらくすると、銀杏も取れるとのことです(^^)/




食品栄養学の講義は、2コマずつやっているので、11月には終了し、期末試験がある予定です。

しかし、講義の話を聞いていると、論述問題の中心になるであろう、
病気の原因と対策について、
担当教授の説明と私の回答は全く違うものになりそうで、それを採点されるのもいかがかと思いますので、試験を受けるかどうかも考えたいと思っています(^^;


私は、講義の中で、
有用と思われる話を聞いて勉強し、自分の問題意識の解決に繋げていくことが目的ですから、担当教授の話についても
取捨選択を行っています。

この担当教授は、理論的な生化学に基づく豊富な知識と、そのエビデンスの有無もしっかり話して頂けるので、
とても勉強になるのですが、いかんせん、その
解釈において大きな隔たりがあり、とてももったいないですね(^^;

いつか、どのような形になるかは分かりませんが、担当教授とさしで話をしてみたいと思っています(^^)



『広島大学履修生日記(ブログへリンク)』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】(ブログへリンク)』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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