暗記と計算

日本では
「頭が良い」ということは
「物知り」だと思われていることが多いと思います。

小さなこどもが、例えば、色々な電車の名前や、駅の名前などをすらすら話すことがあると、
「この子は頭が良いね」とみんなで褒めたり、

また、TVのクイズ番組などで、解答者が、普通の人が知らないような知識を披露すると、
「この人は凄く頭が良いな」と一目置いたりしますよね。


でも、私は、クイズ番組で色々な知識を問う問題が出題されて、それに答える姿を見ていても、
「これの何が楽しいのだろう」と、いつも思っています(^^;

TVの解答者だけでなく、一緒にTVを見ている人の中でも、自分は答えが分かったと言って喜んでいる人もいますが、それも
「何が嬉しいのだろうと」いつも思っています(^^;


当然、ある程度の常識的な話は知っておく必要がありますが、それ以上の知識や、それこそめったに日常で使うことのないようなレアな話は、必要なら調べれば良いわけで、
難しい話を記憶していることの重要性は全く感じません(>_<)



これは、日本の現在の教育が、
「暗記と計算」に偏重していることの弊害だと思っています。

実際、暗記と計算を極めれば、
一流大学に入って、一流会社に入社することも可能です。


私が勤めていた会社でも、いわゆる一流大学卒の人々が多くいましたが、年を追うたびに、
「暗記と計算」でここまでやってきた人が増えてきました(^^;


例えば、あるT大学卒業の人は、話をすると非常にうんちくを語るのですが、
「それでは君の意見は何?」と聞くと、何も言えなくなって、答えに窮してしまいます(>_<)


また、あるK大学卒業の人は、数学専攻だったこともあり、計算能力は非常に高いのですが、計算ミスも多く、それも、
見れば明らかに数字の桁が違うにもかかわらず、
本人は全く変だとは気がついていません(^^;

おそらく、1円間違えるのも、1億円間違えるのも、本人にすれば同じ計算ミスなのでしょうが、
計算結果が単なる数字になっていて、生きた答えになっていないのです(>_<)


当然、このような「暗記と計算」でやってきた人々は、
仕事ではほとんど役にたちません(^^;

一流大学を卒業していようが、自分で考える力を持たない人は、仕事のみならず、人生の難局も乗り越えていくことは難しいでしょうね(>_<)



いったい、どこで彼らは道を間違ってしまったのでしょうか?

私がボランティアでこどもに勉強を教えているときに、学校の宿題だと言って、計算ドリルや漢字の書き取りなどを持ってくるこどもがいますが、
「計算や書き取りなどの勉強は家でもできるので、ここではやらないよ、ここでやるのは算数の文章題だよ。」と言って、
総合学習である文章題を時間をかけてやらせます。

特に夏休みなどになると、
千本ノックかと思うくらい、
膨大な計算ドリルや漢字の書き取りが夏休みの宿題として出されていることが多いです(^^;

計算や書き取りをしていると、勉強した気になりますが、実は
頭はほとんど使っていないので、やればやるほど
考える力が育たなくなります


計算であれば、
やり方が分かり、ある程度できるようになれば十分で、実際、私は、大学で数学を専攻し、会社でもアクチュアリーという応用数学の専門職を30年間やってきましたが、未だに計算は苦手で、こどもの計算結果をチェックするときも、こっそり電卓で確認しています(笑)

しかし、それでも、会社で高度な仕事をしていたときも、何の支障もありませんでした(^^)


こどもたちが、膨大な計算や書き取りの宿題を貰ってきたときには、親御さんと話して、
「ある程度できるようになったら、後は、親御さんがやってあげてください。

その時間は、算数の文章題を時間をかけてやることで、考える力を育ててあげてください。」
とお願いするようにしています。


結局、学校や塾にしても、
暗記や計算問題を中心に教えたり、宿題を出したり、テストをする方が楽なのです。

私がやっているような、
算数の文章題を時間をかけながら個別に教えることは、考える力を育むことはできても、
教える側は大変なので、学校でも塾でも、ほとんどやろうとしないのです。

その結果、
暗記と計算に偏重した教育になり、
考える力に乏しい大人になっていってしまうのです(>_<)


国も、現在のような教育や受験制度の結果、大人になって考える力が弱くなってきていることに危機感を覚え、大学受験制度改革を検討しているようですが、どれだけのものになるのか、正直言ってあまり期待できないと思っています(^^;

大切なことは、
自分で考える力を育ててあげること、特に、
小学校までに、その力を育んでおかないと、中学校以降になると手遅れになると思っています(>_<)

逆に、自分で考える力がついたこどもは、自分で考えながら必要な勉強をしていくようになりますから、大学受験などで暗記や計算が必要になってきても、問題なく対応できるようになります。


小学校高学年のお子さんがいらっしゃる方は、これらの問題を一度やらせてみてください。

暗記や計算だけに頼らない、
考える力~読解力、想像力、論理的展開力、計算力、説明力である総合力が、お子さんにどれだけあるか分かると思いますし、それが苦手なお子さんであれば、数カ月トレーニングすることで、考える力を育ててあげることができ、自学自習もできるようになります(^^)

『自立型学習支援教材および使用方法(ブログへリンク)』


私は、子育てや教育で目指していくものは、
「生きる力を育むこと」だと思っています。

『生きていく力を育むには(ブログへリンク)』


お子さんが最終的に何を目指すべきか、
そのための間違った手段(暗記や計算の偏重教育)にならないように、自分で考える力をしっかりと育んであげてくださいね(^^)

暗記と計算


『教育問題(ブログへリンク)』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】(ブログへリンク)』

テーマ : 子育て・教育
ジャンル : 学校・教育

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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