「食物繊維は本当に効果的なのか?」~広島大学履修生日記(食品栄養学 補講その2)

先週に引き続き、
広島大学生物生産学部の講義のこれまでお話しできなかった講義の内容を
補講として話します(^^)/


今回は、
「食物繊維」についてお話しします。

食物繊維とは、
人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総称ですが、現在は、
狭義の食物繊維から広げて、
オリゴ糖や糖アルコールなども含めた非でんぷん性のものや、それに
難消化性デキストリンなどのでんぷん性のものも含めた
「ルミナコイド」と呼ばれる広義の定義で研究されているとのことです。


これらの広義の食物繊維である
「ルミナコイド」の効果としては、
①腸内細菌のエサになったり、便通を良くするすることで、腸内環境を改善する
②血糖値の上昇を緩和することで、グルコーススパイクを抑制する

ことが利点として考えられているとのことです。


講義では、
「食物繊維を豊富に含む野菜を国が言う一日350g摂る必要があるが、現在ほとんどの日本人が野菜不足である」との説明がありましたが、
これは間違った話ですね(>_<)


厚生労働省が野菜一日350g摂取を決めたときの根拠は、ビタミンやミネラルの摂取がありましたが、そもそも
350gも野菜を摂っても、ビタミンやミネラルは、ビタミンC以外は全て厚生労働省の推奨量に足りていません(>_<)

むしろ、肉たまごチーズなどの
動物性食品をしっかり摂った方が、ビタミンやミネラルもしっかり摂れるのです(^^)/

『「野菜はヘルシーで一日350g摂ろう!のウソ」~「ダイエット」通信(補足号その29)(ブログへリンク)』


また、厚生労働省は、
一日の食物繊維の摂取基準を成人男子で20g以上と定めていますが、その
算定根拠は極めて曖昧で、理論的な裏付けはありません(>_<)

具体的には「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書の「炭水化物」の中の「食物繊維」をご覧になってみてください。

具体的な根拠もなく決めていることがよく分かると思いますよ(^^;

『「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書(厚生労働省HPへリンク)』


講義で説明のあった
食物繊維が腸内細菌のエサになるとの話ですが、これは一般的には、食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分かれ、
水溶性食物繊維が腸内細菌のエサになり
不溶性食物繊維が便のカサを増し便通を良くする効果があると言われています。


しかし、
腸内細菌のエサとして効果があるとされているものは、講義でも話があったように、
水溶性食物繊維の中のイヌリンと、オリゴ糖などに限定されているのです(^^;

水溶性食物繊維の中で、
イヌリンを多く含む食品は限られていて、最も多いものが
菊芋ですが、それ以外は、
ゴボウ、玉ねぎ、にんにくなどになり、
それらの含有量はかなり少なくなります(^^;

つまり、一般にはなかなか入手できない菊芋を除き、
ほとんどの野菜では、イヌリンを摂ることは難しく、また、
オリゴ糖にしても、
ゴボウ、玉ねぎ、納豆などに含まれていますが、
これらも含有量は少ないです(>_<)


むしろ、
米麹菌の方が少量でもはるかに強力な効果があることが発見されていますので、
味噌、醤油、塩麹などの調味料を使うことで、
十分に腸内細菌のエサを補給することができる
のです(^O^)/

『「米こうじは善玉菌のエサ!」~広島大学履修生日記(食品微生物学 特別編)(ブログへリンク)』



また、不溶性食物繊維が便のカサを増し、便通を良くするとの話についても、
不溶性食物繊維を摂りすぎるとかえって消化が悪くなり、便秘になってしまう恐れがあるのです(^^;

実際、
野菜をたくさん摂っていても、便秘解消されない方は多く(特に女性)、
便秘の原因は、マグネシウム不足によるケースが多いです(>_<)


特に、糖質制限やMEC食で、
チーズなどの乳製品を多く摂っている方は、
カルシウム過剰・マグネシウム不足になっているケースが多く、それが
便秘や足がつったり、身体の様々な不調の原因になっていることが多いですのでご注意ください(^^;

『「不足しがちで摂りづらいマグネシウム」~「ダイエット」通信(補足号その88)(ブログへリンク)』



さらに、食物繊維の効果として挙げられている
「血糖値の上昇を緩和することで、グルコーススパイクを抑制する」ことについては、トクホなどで、
難消化性デキストリン等により血糖値の上昇を穏やかにすると謳った商品が多く出ていますが、いくら血糖値の上昇が抑えられても、トータルの糖質量が減るわけではないので、
過剰に摂取した糖質が、肥満や様々な病気の原因になることには変わりはありません(>_<)


大切なことは、
糖質を控えて、グルコーススパイクを抑制することであり、
いくら食物繊維を摂っても、糖質をしっかり摂っていれば意味はないですよね(^^;



食物繊維を摂ることの重要性がさかんに言われていますが、所詮は、
食物繊維は必須栄養素ではなく、人の消化酵素では消化できないものに過ぎませんから、
食物繊維をたくさん摂らなければいけないというのはナンセンスな話ですよね(^^;


むしろ、
野菜から食べ始めて
お腹が一杯になって、必須栄養素であるたんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルなどを多く含む
動物性食品が十分に摂れなくなったり
その消化・吸収が悪化するのは本末転倒です!


食事は、まずは、
肉などの消化の良い動物性食品からしっかり食べて
最後に野菜を適量摂るのが正しい食べ方ですね(^^)/



今回も、医学部のある霞キャンパスに行ってきましたが、ここには、正門近くに
医学資料館があり、無料で見学することができます。




今回も学食に行ってきましたが、
医学部の学生たちの食事の調査を行ってみました(^^)

学生10人(男性7人、女性3人)で、
■定食系 3人
■麺類 5人
■カレー 2人

で、
男性はみな麺類(体育会の5人)とカレーでした(^^;


また、
女性はみな定食でしたが、
一人はケーキをつけていて太っていました(>_<)

医学部では栄養学を教えていないこともあり、
正しい食事には程遠いですね(>_<)


私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■ねぎ塩チキンステーキ(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■セルフバー(塩サバ、スクランブルエッグ、ブロッコリー、わかめ、ゴボウサラダ)(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■ひじきおくらサラダ(食物繊維)
■納豆(発酵食品)
■味噌汁(発酵食品)

合計734円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、発酵食品、食物繊維が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




食後、キャンパス内の階段を歩いていたら、このような表示がありました。




エレベーターを使わずに階段を使おうということなのでしょうが、順番は
「一に食事、二に禁煙、三に運動」が正しいですね(^^;

特に
食事は正しい食事をしないと意味がありませんね(>_<)


まだお話できていない講義(認知症と栄養)がありますので、次週も補講としてお話しようと思います(^^)/


『広島大学履修生日記(ブログへリンク)』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】(ブログへリンク)』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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