エビデンスに拘る人

世の中には
エビデンスにやたら拘る人が結構います。

実際、私がFacebookで投稿したり、コメントしたりすると、
「そのエビデンスは何なのか?」と聞いてくる人が結構いて、それも
医療関係者が多いです(^^;


「医療関係者なら、自分で調べろよ」と思いながらも、医療関係者でもない私がエビデンスを示してあげると、それに納得したのか、それ以上は聞いてきません。

不思議なのは、私の投稿やコメントそのものについての
考え方や論理性よりも、エビデンスがあるかないかを聞いてくることです。

いったい、彼らは、なぜそこまでエビデンスに拘るのでしょうか?



物事が正しいことを明らかにするには、
考え(仮説)と実証(エビデンス)の二つのプロセスが必要になります。


通常は、
新たな仮説を考え出し、それを証明するために、
実験などでエビデンスを作り出します

もし、仮説と異なるエビデンスが出てくれば、仮説を棄却したり、修正したりして、また、仮説とエビデンスを繰り返すことで、真理にたどり着くことになります。


私は、大学で数学を専攻したこともあり、大学では実験はほとんど行わなかったのですが、新しいことを考えるときは、その
論理性や他の真実との整合性を重視し、
理論的には十分正しいだろうと考えてから、それを証明するために
実証実験を行うようにしてきました。

そうすると、ある程度のエビデンスが出てくれば、ほぼ仮説は正しかろうと判断する、言わば、
仮説重視型でこれまで行ってきました。


一方、中には、色々な実験をしながら、その中から、仮説を考え出し、それが正しいだろうと判断する、言わば、
エビデンス重視型の人も結構いました。

この
エビデンス重視型の人の陥りがちなミスは、例えば、ある前提条件の違いで、異なる実験結果が出てきた場合は、
短絡的にその前提条件が影響していると判断してしまうことです(>_<)

つまり、なぜ、その前提条件の違いが、実験結果の違いに繋がるのかと言った、
論理的考察や、他の前提条件が影響しているのではないかというような深い考察などが不十分であることが多いのです(>_<)



そのようなエビデンス重視で、間違った判断をしている事例を紹介しますと、今年、国立がん研究センターと大阪大学の共同研究で、
「朝食摂取回数が少ないと脳出血のリスクが高くなる」
という研究レポートが発表されました。

『朝食の欠食と脳卒中との関連について』

このレポートをよく見て貰えば分かると思いますが、
脳出血の重要なリスク因子は高血圧で、
朝食を欠食すると空腹から血圧が上昇するため、研究結果と併せて、
朝食欠食は脳卒中に繋がると結論づけています

この考察の問題点は、
朝食を欠食すると空腹になると単純に判断していることであり、真実は、
朝起きて空腹になる理由は、低血糖症であるからなのです。

つまり、いつも
糖質を過剰摂取していると、食後の急激なグルコーススパイクが発生し、その後血糖値が大幅に低下する、
血糖値の乱高下となり、
低血糖症になってしまう人が多いのです。


本来睡眠中は、ケトン体により脳にエネルギー供給を行うようになっていますが、
糖質過多の人、特に夜、糖質過剰摂取する人は、ケトン体が十分に合成されず、
寝ている間に血糖値が低下し、朝起きたときに空腹状態になってしまうのです。

実際、私は、5年くらい糖質制限をしていますので、朝起きてお腹が空くことはありませんし、朝食もバターくらいで食べませんが、血圧も低く、脳血管疾患のリスクも全くありません。

同じように
糖質制限している方は、朝の空腹感はありませんし、逆に
朝起きてお腹が空いたという人は、糖質がとても好きな人であることが多いです。


糖質の過剰摂取は、追加インスリンの過剰分泌と併せて、糖化・酸化・慢性炎症を進行させ、
動脈硬化や脳血管疾患に繋がるおそれが高いです。

この点を十分に考察せずに、
エビデンスから単純に、「朝食を食べないと脳卒中リスクが高まる」と結論づけているこのレポートが間違っていることがお分かり頂けましたでしょうか?



この国立がん研究センターのレポートには、同じようなエビデンス重視で間違った結論になっているものがとても多いのですが、
他の事例として、
「食事バランスガイド順守と死亡との関連について」を紹介します。

『食事バランスガイド遵守と死亡との関連について』


これは厚生労働省が提唱する
食事バランスガイドライン、つまり炭水化物約6割のバランスの良い食事と称しているものから、外れてくると死亡率が悪化するので、食事バランスガイドラインを順守しましょうという内容です。

このレポートの問題点は、そもそも、
厚生労働省が提唱するバランスの良い食事なるものが、非科学的で、論理的根拠がないということが分かっていないことです。

『日本人の食事バランスの嘘』


また、食事バランスガイドラインから外れたケースとして、どのような事例を取り出してきているのか極めて疑問です。

おそらく、
炭水化物量が増加し、たんぱく質・脂質量が減少するケースと比較しているのでしょうが、
糖質過剰摂取が進むと死亡率が高くなるのは明白です。

レポートの中でも、
「魚や肉の摂取量が多いと脳血管疾患のリスクが低い」と言っているのにも関わらず、
なぜ、炭水化物量を減少させて、たんぱく質・脂質を増加したケースとの比較を行わないのでしょうか?

このあたりの分析結果には、
強い意図を感じますね。


このように、
エビデンス重視の人は、
論理的考察力や、他の真実との整合性などの分析力が劣っていることが多く、その理由も
暗記・計算中心でこれまでやってきて、考える力が乏しいことが原因なのでしょうね(^^;

『暗記と計算』


特に、医者などの
医療関係者は、
大学受験から、大学での試験や医師国家試験において、膨大な暗記を必要とされるため、
考えることが疎かになってしまった方も多いのではないかと思っています(>_<)
(中には少ないですが、考える力に長けた方も、当然いらっしゃいます。)

また、このような
間違ったレポートを鵜呑みにしてしまう、正しい情報を見極める力に乏しい人も、同じように増えてきています(>_<)

『正しい情報を入手するには』


みなさんは、果たして、
エビデンス重視型ですか?
それとも
仮説重視型ですか?
エビデンスは


『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】』

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
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