「食品の第三次機能とは?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第1回)

昨年度の広島大学生物生産学部での
「食品微生物学」「食品栄養学」の履修に引き続き、
今年度も、
「食品健康科学」「免疫生物学」を履修することになりました(^^)/


履修に先立ち、今年度用の学生証を受け取るために、4月の初めに広島大学に行って来ましたが、その日はちょうど
入学式で、多くの新入生が入学会場前に集まっていました。


驚いたのは、今どきの大学の入学式には、
ご両親も多く出席されているのですね(^^;

中には、一家総出でいらっしゃっているご家庭もあり、私たちの時代とはかなり変わってきているなと思った次第です。




大学では、早くも色々なサークルが新入生の勧誘を始めており、その中でも
馬術部の乗馬デモンストレーションが注目を浴びていました(^^)




私が興味深そうに見ていると、
「サークルに入りませんか?」と誘われたのですが(笑)
馬術部は、交代で毎日馬の世話をしないといけなくて、毎日東広島まで1時間近くかけてバイクで通うのは無理なので、残念ながら諦めました(^^;



前期の
「食品健康科学」は先週から始まる予定だったのですが、担当教授の都合で休講となり、今週から始まることになりました。

第1回目は、講義のイントロダクションとして、
食品健康科学で受講する概要の説明がありました。

講義のポイントは、以下のとおりです。


食品の機能には、第一次、第二次、第三次機能があり、
■第一次機能とは、
栄養的機能で、食品の栄養素が消化・吸収・代謝を行うことで、身体のエネルギーを作り出したり、身体の各細胞を作り出したりする機能で、
■第二次機能とは、
嗜好的機能で、食品の味や匂い、見た目、歯ごたえといった、人の感覚に対する機能で、
■第三次機能とは、
生体調節機能で、体の色々な機能を調節する機能になります。

後ほど、調べてみると、第三次機能は、大きく6つに整理されていて、
■循環系調節(血圧のコントロールなど)、
■神経系調節(ストレスの緩和など)、
■細胞分化調節(成長促進など)、
■免疫・生体防御(免疫細胞の増加、ガン細胞の発現の抑制など)、
■内分泌調節(ホルモンの分泌促進など)、
■外分泌調節(消化酵素の分泌調節など)

というものです。


講義では3大栄養素について、各機能についての例示での説明がありました。

なお、この講義は3年生用なので、すでに生化学や食品栄養学などを履修していることが前提となっており、
分子栄養学的なアプローチでの説明が行われ、とても論理的で興味深いものでした(^^)/


【糖質】

糖質の第一次機能は、
高分子の糖質を低分子のグルコースに異化(分解)し、解糖系→ミトコンドリア系によってATPを合成し、
エネルギーを作り出すことです。

さらに、
グルコースをグリコーゲンに同化(合成)することで、
エネルギー源を蓄える機能もあります。


第二次機能には、まさに、
糖質の甘みがありますね。

第三次機能としては、例えば、
血糖値上昇に伴うインスリンの分泌機能が挙げられます。

インスリンは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるのですが、インスリンが分泌される仕組みは、
血糖値が上昇すると、
血液と細胞内での糖濃度差により、
グルコースが細胞内に入り込むことで、インスリン分泌のスイッチが入ります

ここまでは、
ATPを必要とせずに、血糖値が上昇すると速やかにスイッチが入るため、
血糖値の上昇が即時に把握できることになります。

このスイッチに基づき、インスリンが分泌されるのですが、その際にはATPを使用することになります。


【たんぱく質】

たんぱく質の第一次機能は、
高分子のたんぱく質を低分子のアミノ酸に異化し、それらから
身体の各細胞を作るたんぱく質を同化することがメインになります。

また、たんぱく質から肝臓における
糖新生によりグルコースに異化し、解糖系を経て
ATPを作り出す機能もあります。


第二次機能の例としては、アミノ酸の一つである
グルタミン酸が持つ、うま味成分が挙げられます。

第三次機能の例としては、その
グルタミン酸は、脳の神経伝達物質としての役割があり、記憶・学習や、神経症などにも関わっています。

また、
BCAAと言われる分岐鎖アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン)は
筋肉増強アミノ酸として知られていますが、これは、ロイシンなどが細胞内に取り込まれることで、
mTORという調節因子を活性化し、たんぱく質合成を促進するため、
筋肉増強がなされると言われています。

この
mTORは、オートファジーの活性化にも関与していて、逆にアミノ酸が減少したりインスリン分泌が低下すると、mTORが抑制されるため、たんぱく質の分解・再利用であるオートファジーが活性化するのですね(^^)/

『「高コレステロールはなぜ問題にされるのか?」~広島大学履修生日記(食品栄養学 第4回)』


【脂質】

脂質の第一次機能は、
高分子の脂質を低分子の脂肪酸とグリセロールに異化し、脂肪酸はミトコンドリアで代謝することでATPを合成し、またグリセロールは糖新生によって、グルコースとなり、解糖系を経てATPを合成する、
エネルギーを作り出す機能になります。

さらに、
脂肪酸からアセチルCoAを経てコレステロールに同化することで、
身体の細胞獏などの組織を作り出す機能も重要です。


第二次機能としては、例えば、脂身の少ない肉はパサパサで美味しくないのに対して、
脂身の多い肉はジューシーで美味しいですよね(^^)

また、
第三次機能の例としては、同じ炭素数(18)の脂肪酸である、
α-リノレン酸(オメガ3)、
リノール酸(オメガ6)、
オレイン酸(オメガ9)、
ステアリン酸(飽和脂肪酸)
は、いずれも、β酸化を経て、ミトコンドリアで代謝が行われると、
ATPを作り出すことには変わりはないのですが、その
第三次機能の差があります。

オメガ6であるリノール酸が
炎症やアレルギーを促進

するのに対し、
オメガ3であるα-リノレン酸は
炎症やアレルギーを抑制
する機能があります。

『「身体に良い油と悪い油について」~「ダイエット」通信(補足号その21)』


さらに、体脂肪も含めた
脂質の代謝には脂肪酸をβ酸化する必要があるのですが、この
β酸化を活性化するためには、
PPARαという転写因子を活性化する必要があります。

この
PPARαの活性化には、
オメガ3が寄与しているとの研究もなされていて、これも新たな脂質の第三次機能になりますね(^^)/


このような内容で、食品の第一次、最二次、第三次機能の話を網羅しながら講義が行われていくとのことで、私は、特に、
各栄養素が、様々な因子のスイッチとなって、身体に様々な作用をもたらす機能について非常に興味がありますので、今回の講義も楽しみです(^O^)/

例えば、吉冨さんの色々なお話もまだ表面的なことしか理解できていないので(^^;
肌感覚で理解できるように勉強していきたいと思っています。

『脂質代謝を上げるには(吉冨さんの投稿より)』

『β酸化してるのにケトン体産生できない人(吉冨さんの投稿より)』



講義が終わって、学食に行こうと思いましたが、終わって担当教授と少し話をしていたりしていたら、時間が経ってしまい、
学食の前には長蛇の列ができていました(^^;




新入生も入ったばかりなので、秋口などに比べても、学生の数も多いので、今回は学食はパスして、帰ることにしました。


寒かった山間にある広島大学の冬も終わり、これから
バイクで通学するのにも快適な季節になってきますので、
新たに始まった大学生活も含めてとても楽しみです(^O^)/


『広島大学履修生日記』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
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