「長寿の秘訣はカロリー制限なのか?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第3回)

今週も第3回目の
広島大学生物生産学部「食品健康科学」の講義に行って来ました(^^)/


この日は、小雨混じりのあいにくの天気でしたが、レインウエアを着てバイクで行くことにしました。

バイクだと50分程度で着くのですが、バスで行く場合は、市内バスから高速バスに乗り換えて1時間半くらいかかってしまいますので、交通費負担も含めて大きな違いですね。


この日の講義のテーマは、
「食と長寿」です。

昔から
長寿は人類の永遠のテーマで、これまでにも色々な研究がされてきています。

例えば、
沖縄クライシスという言葉があるように、
長寿県として有名だった沖縄が、2000年台になってから大幅に平均寿命が低下してしまいました。

この理由としては、
戦後の食文化の変化(ジャンクフードやファストフードなど)が挙げられています。


また、
長寿村の食生活を調べてみると、
腹八分目の食事をしていることも多く、これらから、
長寿の秘訣はカロリー制限ではないかと、多くの研究者は考えているようです(^^;


カロリー制限が寿命に与える影響の研究として、
マウスや線虫などにカロリー制限を行うことで、通常食との比較でその寿命延長効果を実験することが多く行われてきました。

マウスや線虫などは、人に比べて下等生物になるのですが、
遺伝子数は、
約24000に対して、
マウス約26000
線虫約14000とかなり多く、また
ゲノムも、
約30億に対して、
マウス約26億
線虫約1億とかなりの数があるため、マウスなどで実験を行うことで、人における遺伝子などへの影響についても解明することができると言われています。

特に、
平均寿命は、
マウス2~3年
線虫約20日間と短いため、長寿についての実験が行いやすいメリットが挙げられています。


マウスに通常食とカロリー制限食を与えて比較した実験では、
カロリー制限食の方の寿命が長くなるとの結果が出ています。

その理由としては、
インスリンが長寿遺伝子の活性化を抑制することが解明されています。

つまり、
長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子は、
インスリン分泌が行われると不活性となり、逆に
インスリン分泌が抑制されることで活性化するのです。

長寿遺伝子の働きとしては、
抗酸化作用の活性化や基礎代謝の低下などがあり、
長寿遺伝子が活性化することにより、酸化を抑制し、エネルギー消費の抑制により、寿命を延長するというものです。

このことから、
カロリー制限を行えば、低インスリンになり、長寿遺伝子を活性化し、長寿をもたらすとの説明がありました。


しかし、
この説明では、やはり疑問が多いですね。

低インスリンがサーチュイン遺伝子を活性化し、長寿をもたらすことは、
昨年の講義でも説明があったように事実です。

『「正しい長寿の秘訣は?」~広島大学履修生日記(食品栄養学 第7回)』


しかし、だから
カロリー制限がインスリン分泌を抑制するので、長寿の秘訣だと言う説明は論理的でなく
インスリン分泌を抑制するのは糖質制限になります。


カロリー制限を行っても
糖質を多く摂っていればインスリン分泌抑制効果は限定的になりますし、さらに
栄養不足による短命の逆効果も懸念されます。


昔から
長寿の秘訣として言われている腹八分目は、
食事内容を変えない前提では、インスリン分泌を抑え、栄養不足にならない最も長寿効果のある食事法と考えられているのでしょうが、
それよりも、
糖質制限を行うことでインスリン分泌を大幅に抑制し、たんぱく質や脂質などの必須栄養素をしっかり摂ることで十分な栄養補給を行う食事の方が、
サーチュイン遺伝子の活性化とともに、糖化・酸化・慢性炎症を抑制し、より寿命を延長することは明らかですね(^^)/


さらに、
低インスリンはオートファジーを活性化しますので、
十分な栄養補給を行う前提で食事回数を減らし、たんぱく質と糖質を摂らない時間を長くすることで、
さらにオートファジーが活性化し、劣化・老化した細胞の新陳代謝を促進することになりますね(^^)/

『「オートファジーを活性化するには」~「ダイエット」通信(補足号その96)』


結局、
長寿をもたらす食事としては、カロリー制限食ではなく、
ケトン食(スーパー糖質制限+適度なたんぱく質+高脂質)が最も有効で、
それに
適度な空腹や適度な運動などの正しい食生活・生活習慣を行うことで、
さらにミトコンドリアやオートファジーが活性化されることになるのですね(^O^)/

『「正しい食事による若返り効果」~「ダイエット」通信(補足号その129)』



講義が終わって、学食に行く途中の道端には、広島市内ではすでに散ってしまったツツジが、山間にある広島大学ではまだ咲き誇っていました(^^)




私のこの日の体に優しい学食メニューは、

■セルフバー(ブロッコリー、わかめ、ウインナー、ツナ、たまごサラダ)(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■鯖の生姜煮(動物性たんぱく質、動物性脂質)
■巣ごもりたまご(動物性たんぱく質、動物性脂質、食物繊維)
■味噌汁(発酵食品)

合計520円の、
糖質控えめで、たんぱく質、脂質、発酵食品が中心の体に優しいメニューになりました(^O^)/




講義の最後には、
エネルギー不足がもたらすマイナス面のみならずプラス面の話も少しありました。

つまり、エネルギーはATPがAMPに変化することで生まれるのですが、このエネルギー消費後のAMPが多くなると、マイナス面だけでなく、身体にとってプラスの作用をもたらす面もあるとのことです。


詳しい説明は来週以降になりますが、吉冨さんのお話のように、
エネルギー不足の状態は、サーチュイン遺伝子やオートファジーなどの活性化とも関係すると思われます。

『脂質代謝を上げるには(吉冨さんの投稿より)』


来週以降の講義で、何が正しくて何が間違っているのか、それを解明していくのも、また楽しみですね(^O^)/



『広島大学履修生日記』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
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