「レプチンが分泌されても過食が止まらないのは?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第4回)

今週も第4回目の
広島大学生物生産学部「食品健康科学」の講義に行って来ました(^^)/


この日は、午後から天気が崩れるとの予報でしたが、午前中はとても天気が良く、バイクで通学するには、本当に良い季節になってきました(^O^)/

大学へ行く途中の道路からの眺めも、とても気持ちが良いです(^^)/




この日の講義のテーマは、
「レプチンの働き」です。


脂肪細胞から分泌されるホルモンには、色々なものがありますが、その一つに
満腹ホルモンとも呼ばれるレプチンがあります。

レプチンは、
脂肪細胞が増大してくると、分泌が増加してきて、脳の視床下部に作用して
満腹感を感じさせ摂食を抑制する効果があるため
満腹ホルモンとも呼ばれているのです。

一方、
胃から分泌されるホルモンであるグレリンは、食欲を増進する働きがあり、胃が空腹でエネルギー不足になったときに、レプチンと同じく脳の視床下部に作用して、
空腹感を感じさせる効果があります。

このレプチンとグレリンは、同じ脳の視床下部に作用するのですが、視床下部には、
満腹感を司る神経細胞と、空腹感を司る神経細胞があって、例えば、
レプチンが作用すると、
満腹感を司る神経細胞が活性化し、
空腹感を司る神経細胞の働きが低下するこのです(グレリンはその逆の作用)。


過食により太ってきて、脂肪細胞が増大してくると、レプチンの分泌も増加し、満腹感をもたらし、食欲を抑制することになるのですが、
レプチンが正常に作用するためには、
レプチンの正常な分泌と、レプチン受容体の正常な働きが必要になります。


レプチンを正常に分泌するためのDNAが損傷しているマウスにエサを与えると、レプチンが分泌されないため、
過食が止まらず、肥満マウスになってしまいます

このときに、
レプチンが正常に分泌されているマウスの血管とつなぐ実験を行うと、正常マウスからレプチンが伝わってきて、
肥満マウスの過食が止まり、肥満も解消していくとのことです。


また、別の実験で、
レプチン受容体が正常に働かないマウスにエサを与えると、レプチンが増加してきても、レプチン受容体を通して食欲を抑える作用が働かないため、やはり
過食が止まらず、肥満マウスになってしまいます

このときに、先ほどと同じく、
レプチン分泌も受容体も正常なマウスの血管とつなぐ実験を行うとどうなるのでしょうか?


肥満マウスは、レプチン受容体が正常に働かないので
引き続き肥満のままですが、
逆に
正常マウスに、肥満マウスから止めどもなく分泌されるレプチンが伝わってきて、
エサを食べなくなり、最後には餓えて死んでしまうとのことです。


このように、レプチンが正常に作用するためには、レプチンの正常な分泌と、レプチン受容体の正常な働きが必要になるのですが、
レプチンに関係するDNAが遺伝的に傷ついていると、正常に働かないことがあります。

しかし、仮に、母親のレプチンに関係するDNAが傷ついていても、父親のDNAが正常であれば、こどものDNAは正常になりますので、
遺伝的にレプチンが正常に働かないケースは非常にまれになります。


また、レプチンの働きとしては、空腹感をもたらして過食を抑制する働きの他にも、
エネルギー消費を増やし、体脂肪の燃焼を促進する働きもありますので、食べすぎて、
脂肪細胞が増大してきて太ってくれば、食欲を抑制し、体脂肪燃焼を促進し、肥満が解消されていくはずなのに、
実際はなかなか肥満は止まりませんよね(>_<)

さらに、
レプチンを肥満解消のためにサプリなどで摂ると、ダイエット効果があると思われるのですが、
実際に行ってみても効果がないケースが多いようです。


これらの理由として、講義では、過食が進み、脂肪細胞が増大してくると、レプチンの分泌も増えてくるのですが、
レプチンが増えすぎた状態が継続していると、レプチン受容体の働きが悪化し、空腹感などの作用が働かなくなり、
肥満解消が進まなくなるとの説明がありました。

また、肥満によって、
脂肪細胞が増大すると、
レプチン以外のホルモンが分泌され、糖尿病や高血圧などの病気になってしまうとの説明もありました。

例えば、脂肪細胞の増大により、
TNF-αと呼ばれるホルモンがインスリン分泌を低下させ、ひいては
糖尿病になってしまうとのことです。


講義で説明があったように、
肥満が健康を害する様々な原因になることは確かなのですが、
問題はなぜ肥満が止まらないかということです。


人の身体には
ホメオスタシス(恒常性)という働きがあり、
身体の機能が偏ってくると、それを正常に戻そうとする働きが備わっています。

レプチンの働きもまさにホメオスタシスで、
食べ過ぎで太ってくると、食欲を減らして、体脂肪燃焼を促進して、痩せてくる働きになります。

また、
肥満により糖尿病になるというのも、
これ以上体脂肪が増えないように、インスリンの働きを低下させ、ブドウ糖を体脂肪へ取り込まないようにする働きになるのです。

同じく
肥満により高血圧になるというのも、
体重増加によって血液量が増えるため、それを全身に届けるためには、より血圧を増やす必要があるからなのです。


問題は、このような
ホメオスタシスがあるのも関わらず、なぜ過食が止まらず、肥満が解消できないかということにあります。

それは、
糖質依存症により、糖質摂取により、脳の中の報酬系が刺激され、
脳内麻薬であるドーパミンが分泌され、糖質が止められなくなるからなのです(>_<)

『「糖質依存症について」~「ダイエット」通信(補足号その6)』


ドーパミンがもたらす快楽は非常に強烈ですから、
レプチンによる満腹感など吹き飛んでしまいます

従って、
レプチンがいくら分泌されようと、糖質依存症に伴う
ドーパミン分泌により、過食は止まらなくなり、肥満が進んでいくことになるのです(>_<)


実際、
糖質制限によって糖質依存症から離脱すると、糖質を摂っていたときのような
我慢できない空腹感はなくなります

糖質と異なり脂質はエネルギー効率が非常に高いため、エネルギー不足にならない面もありますが、
肉や魚などをたくさん食べても、レプチンの働きによって満腹感を感じそれ以上食べたくなくなります

また、
お腹が空いたときも、糖質摂取による我慢できない空腹感とは異なり、
心地よい空腹感になりますので、食事回数も
自然に1日2食から1日1食になっていきます。

『「嘘の空腹と本当の空腹」~「ダイエット」通信(補足号その12)』


糖質を控えて、たんぱく質や脂質などの必要栄養素をしっかり摂る正しい食事をしていれば、
身体に備わっているホメオスタシスの働きで、過食で肥満になったり、逆に摂食障害になったりすることはなく、
その人の健康的な理想の身体が維持できるのですね(^O^)/



講義が終わって、いつものように学食に行こうと思いましたが、午後から天気が崩れるとのことでしたので、そのまま早めに帰宅することにしました。

私は、原則1日1食で、お昼も心地よい空腹感が続いていますので、ランチを食べなくても特に問題はなく、
むしろ体脂肪が燃えてエネルギーを生み出しているなと実感できて、とても気持ちが良いですよ(^^)/


糖質依存症から離脱できれば、
自分の本当の身体の声が聞こえるようになります(^^)

『「身体の声に耳を傾けて!」~「ダイエット」通信(補足号その51)』


身体の声に耳を傾けて、食事をして、活動して、休むようになれば、
それが何よりも美しく健康で日々を過ごすことができる幸せだと思っています(^O^)/



『広島大学履修生日記』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
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