「コレステロールは本当に悪者なのか?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第7回)

今週も第7回目の
広島大学生物生産学部「食品健康科学」の講義に行って来ました(^^)/


この日は、朝からかなりの雨となり、バイクでの通学はあきらめて高速バスで大学に行くことにしました。

今年の大学の講義の日は、雨がとても多く、これまでの7回のうち5回が雨となりました(>_<)

広島も、この日に梅雨入りとなったため、来週以降の天気もまた心配です(^^;


大学に到着して、生物生産学部の建物へ向かって歩いていると、周りの木々も、新緑の季節から段々と色濃くなってきているようです。




この日の講義のテーマは、
「コレステロール」です。


コレステロールは、世の中では悪いイメージで言われることが多いのですが、コレステロールは、
細胞膜やホルモンなどの原料になる身体にとってはとても大切な成分です。

実際、
コレステロールが低いほど、がんになりやすく、また認知症にもなりやすく、死亡率も高いというデータもあり、コレステロールの重要性が示されています。

しかし、なぜ、コレステロールは悪者扱いされることが多いのでしょうか?


コレステロールは、
食事で摂る他にも身体の中(肝臓)で合成されます。

これは、肝臓内のコレステロールの濃度を一定に保つ身体の働きがあるため、食事で摂る量が変わっても、その分肝臓で合成される量が調整されることになります。


食事で摂ったコレステロールも肝臓に運ばれ、肝臓で合成されたコレステロールとともに、身体の各組織に運ばれることになります。

脂溶性であるコレステロールは、水溶性の血液に溶け込むことができませんから、
コレステロールと中性脂肪をたんぱく質でくるんだリポタンパク質(LDL)となって、血液を通して身体の組織に運ばれていきます。

このときに、中性脂肪はLDLから分離されて、各組織に取り込まれて脂肪酸に分解され、エネルギー源となって使用されていきますが、コレステロールは、LDLのまま、各組織に吸収され、細胞膜やホルモンなどになり、各組織で活用されていきます。

不要となったコレステロールは、HDLとなり、肝臓に回収された後、
胆汁酸に代謝されます。

胆汁酸は、食事で摂った脂質を小腸で吸収するときに、
脂質を胆汁酸でくるむことで、体内に取り込みやすくする働きがあり、胆汁酸は、脂質と一緒に吸収された後、肝臓に届けられ、また
コレステロールとなり、再利用されます。


講義では、
LDLが変性して酸化LDLとなると、それが血管に癒着していき、ひいては動脈硬化の原因になるため、高LDLは身体に悪影響があるとの説明がありました。

これが、コレステロールが悪者と言われる理由なのですが、
この話は間違っています


動脈硬化の原因は酸化LDLが増加することであり、
酸化LDLはLDLが酸化することで発生します。

つまり、
悪いのはLDLが多いことではなく、それを酸化する原因、つまり過剰な活性酸素の発生であり、その
最も多い原因は、糖質の過剰摂取による糖化(抗酸化酵素の糖化)および酸化(追加インスリンによる酸化)なのです。

『「本当に悪いコレストロールとは?」~「ダイエット」通信(補足号その97)』


それにも関わらず、世の中では、
LDLを悪玉コレステロールと呼び
数値が高くなると、スタチンなどのコレステロール降下剤で、LDLを低下させようとします

スタチンは、肝臓でのコレステロールの合成を阻害する薬なのですが、肝臓でコレステロールを合成するには、ATPを作り出す元になるアセチルCoAから20ステップ以上の酵素反応が必要となります。

つまり、
本来エネルギーとなるアセチルCoAを使用し、非常に多くの代謝とエネルギーを要して、コレステロールは合成されるのですから、
それだけコレステロールは身体にとっては大切なものということを表しています

また、
胆汁酸をコレステロールとして再利用するのも、コレステロールが貴重であることを表しているのですが、この
胆汁酸が再利用できないようにして、排出させるような薬も開発されているとのことです。


結局、不足するとがんを初めとした様々な病気や死亡率が悪化する
身体にとって非常に大切なコレステロールを、多いと動脈硬化の原因となると悪者扱いし、それをスタチンなどのコレステロール降下剤で無理やり下げて、薬漬けにしているのが現状なのです(>_<)

ちなみに、
スタチンは世界で最も売れている薬であり、その副作用も非常に多いにも関わらず、
医者に言われるがまま、服用している薬好きの日本人は非常に多いです(>_<)


結局、
自分の身体は、人任せにするのではなく、自ら正しい知識を身につけ、自ら守っていくしかないと私は思っています。


この日の講義も、一緒に受講していた多くの学生たちはどう考えたのでしょうか?

担当教授の話を全て鵜呑みにしていると、
コレステロールは、身体にとって大切な成分であるが、多すぎると動脈硬化の原因になるので、高LDLのときは、スタチンなどの薬で低下させることが有効である、と理解した学生がほとんどなのでしょうね。

そして、彼らは、大学の研究室に入り、その後、製薬会社などに就職して、そのような薬の開発に携わっていくことになるのでしょう。


暗記と計算の偏重ではなく、
自ら疑問を持って、自分の頭で考える力を育むこと
それが何よりも大切だと私は思っています。

『暗記と計算』



『広島大学履修生日記』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
Facebookユーザーネーム:yart0108

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR