「朝食をしっかり食べないと身体に悪いのか?」~広島大学履修生日記(食品健康科学 第12回)

先週も第12回目の
広島大学生物生産学部「食品健康科学」の講義に行って来ました(^^)/


この日は、梅雨にも関わらず天気が良くなってきて、バイクで通学していると風がとても心地よいですね(^^)/

大学からの空を眺めていても、梅雨明けも近いかなという感じでした(^^)




この日の講義のテーマは、
「体内時計の仕組み」です。


人には
体内時計が備わっていて、
代表的な周期は1日になります(サーカディアンリズム)。

この体内時計によって、昼間は活動状態になり、夜間は休息状態になるのですが、具体的には、

■昼間に活動状態となるように、活動に関わるホルモン(セロトニンなど)を分泌し、血圧や体温を上昇させ、交感神経を優位にする
■夜間に休息状態になるように、休息に関わるホルモン(メラトニンなど)を分泌し、血圧や体温を低下させ、副交感神経を優位にする


などの働きがあります。


しかし、この
体内時計は24時間より少し長いため、
毎日体内時計をリセットしないと、体内時計が少しずつずれていき

■ホルモンバランスが乱れ、不眠や疲れが取れないなどの不調をもたらしたり
■自律神経が乱れ、朝なかなか起きれなかったり、日中に眠くなったりするなどの不調をもたらす


などの
身体の不調が生じることになります(>_<)


この
体内時計の司令塔としての役割を果たしているのは、脳の視床下部にある
視交叉上核(しこうさじょうかく)になります。

この視交叉上核が、時間帯に応じて
ホルモンの分泌を促したり、身体の様々な働き(睡眠、覚醒、体温、血圧、消化・吸収・排泄など)をコントロールしているのです。

具体的には、
視交叉上核が時計遺伝子のスイッチをオンにすると、時計遺伝子からの転写によって時計遺伝子に関わるたんぱく質が合成されてきますが、時間の経過とともにこの
たんぱく質量が増えてくると、時計遺伝子のスイッチがオフになるようにフィードバックが行われます。

時計遺伝子のスイッチがオフになると、合成されるたんぱく質量が減ってきますので、今度は時計遺伝子のスイッチオフが解除され、
時計遺伝子のスイッチオンに戻るという流れになります。

この一連の流れが、
24時間より少し長い体内時計のリズムを作っているのです。


この
体内時計をリセットするものは何なのでしょうか?

視交叉上核は、
光の刺激によって、時計遺伝子に関わるたんぱく質の分解を早め、たんぱく質が減少することで、時計遺伝子のスイッチをオンにします。

つまり、
朝太陽光を浴びることで、視交叉上核が刺激され、体内時計がリセットされることになるのです。

『「太陽光を浴びると健康になり不足すると病気になる理由」~「ダイエット」通信(補足号その135)』


それでは、
光以外の刺激によって、体内時計はリセットされるのでしょうか?

例えば、
食事を摂ると、
身体の様々な働き(睡眠、覚醒、体温、血圧など)にも影響があるのですが、その場合でも、
視交叉上核の働きは変わりません

講義では、朝食を食べている子どもと食べていない子どもの学力を比べると、朝食を食べている子どもの方が学力が高かったという調査結果もあり、
朝食を食べることで、身体を目覚めさせ、体内時計のリセットを助けることになるので、朝食はしっかり摂った方が良いとの話がありました。


しかし、
この話は極めて疑問ですね。


人は通常、
睡眠中の脳のエネルギー源は、ブドウ糖から変わって、体脂肪から合成されるケトン体がメインになっています。

ケトン体はブドウ糖より、効率が良く、安全で、頭が良く回りますので、
朝食で糖質を摂らずにケトン体メインにする方が、頭の働きは良くなり、学力も向上することになります。

『「頭が良く回るのはブドウ糖?ケトン体?」~「ダイエット」通信(補足号その56)』

しかし、
普段から糖質を摂りすぎていると、睡眠中もケトン体への切り替えが上手くいかず、体内に蓄えられたグリコーゲンなども枯渇し、
低血糖状態になってしまいます。

朝からお腹が空いている人は、
普段から糖質を摂りすぎていて睡眠中に低血糖になっているからですね(^^;

このような人が、糖質の入った朝食を食べないと血糖値が上昇しないので、頭の働きが悪くなり、学力も低い結果となってしまいます(>_<)

『「朝食を食べないと元気が出ない」のは日常的に炭水化物を食べすぎているから』


従って、朝食の有無による学力の差は、調査対象になっているほとんどの子どもたちが日常糖質をメインで摂っているからであって、
糖質制限でケトン体メインになっている子どもたちであれば、
朝食に糖質を摂らない方が、さらに学力が上がることになりますね(^^)/

また、体内リズムとしても、
朝の腸の働きとしては、排泄の時間になりますので、
しっかり朝食を摂って消化に負担がかかると
排泄に支障が生じ、腸の一連の働き(消化・吸収・排泄)にも悪影響を与えることになります(>_<)


さらに、講義で説明があったように、
食事を行っても、視交叉上核には影響を与えないので、
体内時計のリセットにはなりません

むしろ、朝日を浴びないまま朝食を食べて身体を活動させても、体内時計はずれたままになりますので、かえって体内リズムに悪影響を与えることになりかねません(>_<)


従って、
太陽光を浴びることで体内時計をリセットし、
朝食はなしか、糖質のない軽めの食事で消化負担のないものにする
のが、
最も身体の働きにも良いということになりますね(^O^)/


自分の頭で考えようとせずに、教えられたことを鵜呑みにしていると、
途中まで正しい話でも、間違った結論を受け入れてしまうことになってしまいます(>_<)

勉強するということは、
教えられることではなく
自分が興味があることを自分で調べて自分の頭で考えて、それによって自分の知らない新たな世界を発見し、それを人のためにも役立てていくことだと、私は思っています。

『勉強すること』


未来を担う子どもたちには、その本当の勉強の楽しさ、面白さが分かって貰いたいといつも願っています。


<追記>

先週、第13回目の講義がありましたが、テーマが
遺伝子組替え・ゲノム編集による病気治療でしたので、
内容は割愛します。

これで講義は終了となり、今週期末試験が行われますが、
カロリー制限などの間違った答案を書かないといけないようですので、特に単位取得が必要ないこともあり、
私は期末試験を受けないことにしました(^^;


これから長い夏休みに入り、後期は10月から
免疫生物学を受講する予定です(^^)/




『広島大学履修生日記』

『ブログ「優しく生きたい」【総合目次】』

テーマ : ダイエット・美容・健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
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