糖質制限の危険性についての検証

糖質制限を行なうことの危険性について唱える反対派の異見も色々見られますが、これらの意見について検証してみたいと思います。

【糖質制限を行なうと、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が不足し、脳がボーっとして働かなくなる】
脳のエネルギー源がブドウ糖であるのは確かです。しかし、ブドウ糖は糖質からのみ作られるわけではありません。ブドウ糖は糖質を分解して作られる他、たんぱく質から脂肪をエネルギーとして使用して作られます(糖新生)。
また、脂肪からもブドウ糖代替物質が作られます(ケトン体)。
従って、糖質を制限しても、ブドウ糖は作られますし、ブドウ糖代替物質で脳は活動できます。
糖質を摂らないと脳がボーっとして働かなくなる、というのは、何の根拠もない単なるイメージです。
実際、朝起きたときには、長時間糖質を摂っていませんので、この反論が本当なら脳がボーっとして働かないはずですが、そうはなっていないはずです。寝起きにボーっとすることがある人もいますが、それは、単に眠りの質や量が悪いか、低血圧であることなどの理由で、糖質不足は関係ありません。

【糖質制限を行なって肉や油の過剰摂取を行なうと心筋梗塞や脳卒中などの病気になるリスクがある】
糖質制限=糖質を摂らない替わりにたんぱく質や脂質を無制限に摂って良いのではありません。
糖質を減らす替わりにたんぱく質や脂質などを摂りましょうと私は申しておりますが、無制限に摂って良いとは言っていません。何でも過度に摂取すると問題が生じるのは当たり前です。

【糖質制限を長期間行なっても問題はないエビデンスはないから、長期間行うことは避けるべきだ】
前にも、お話したように、ミス日本が実践している和田式はかなり厳しい糖質制限ですが、これは長期に亘り実施されてきたというエビデンスがあります。
また、イヌイットは約4000年間、糖質を摂っていませんが、何の問題もありませんし、農耕前の人類も約700万年間、糖質を摂らずに生きてきましたし、その頃から人間の身体はほとんど進化していません。
むしろ、炭水化物などの糖質の取得が増えてきて、色々な病気が増えてきていることの方が問題なのです。

【糖質制限を行なうとリバウンドするから効果はない】
糖質制限を行なうと体重は減少しますが、糖質制限を止めて以前のような糖質の過剰摂取に戻すとリバウンドするのは当たり前です。
糖質制限は、無理して行なうと、その反動で糖質を過剰摂取してしまうことが多いですので(糖質依存症による禁断症状など)、ご自分が可能な適度な糖質制限を継続していくことが一番大事です。

【糖質制限を行なうと、食事のバランスが悪くなるので、身体に良くない】
食事のバランスとは何ぞやという記事を依然書きました。
「食事のバランス」
そこでも書きましたが、厚生労働省が言うバランスの良い食事(炭水化物約6割、たんぱく質約2割、脂質約2割)は、何の論理的な根拠はありません。
過去の議論を紐解いてみると、どうやら、このような考え方で決まっているようです。
①一日の活動のための必要エネルギーを算出
②たんぱく質や脂質で摂るべきエネルギーを算出
③①-②を炭水化物で摂るべく、それぞれのバランスを決定
この論理展開を見れば非論理的なことは明らかです。
②は、少なくとも摂らなければならないエネルギー量かもしれませんが、それが必要十分なエネルギー量とは言っていません。
③については、それらを全て炭水化物で摂ったときの問題が何も議論されていません。
このような非論理的なロジックで決定されたバランスの良い食事なるものが、国の指針になっているのは、極めて問題であり、それを誰も指摘もせずに鵜呑みにしているのはおバカとしか言いようがありません。

これらの私の検証がおかしければご指摘ください。それに対しては論理的に反論させて頂きます。また、これら以外の糖質制限の危険性についての意見があれば仰ってください。それも論理的に反論してあげます。
何でもそうですが、全てのビジネスに既得権者が存在するのは事実ですし、彼らは自分らの立場を守るために様々な反論やネガティブキャンペーンを行ないます。それが論理的に正しければ良いのですが、ほとんどは根拠のない話が多いです。
様々な情報の中から、真の正しい情報を取捨選択する力をぜひ身に付けてください。それが、自分で考えて解決できる力であり、特に数学の計算問題ではない応用問題で養われる論理的思考力なのです。

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プロフィール

山本越郎

Author:山本越郎
30年間勤務した生命保険会社を早期退職して、世の中の頑張っているけど上手くいかずに困っている方々を助けるために、教育問題と医療問題に取り組んでいます。
このブログはFacebookにも投稿していますので、コメントなどはFacebookでお願いします。
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